こんにちはにとろ(@TNT0583)です。
Wilson(ウイルソン)のテニスラケットBLADE100(ブレード100)を打ってきました。
今回は実際に打ってきた感想をまとめていきます。
BLADEシリーズといえば、#だれもがBLADERの覚醒をキャッチフレーズにしてツイッターやYOUTUBEで話題を呼んでいました。
BLADEシリーズはトッププロの使用率が最も高いラケットであることは有名な話です。
最も多く使われているというのは選手が気に入りやすく、勝てるラケットだということがわかります。
ラケットが柔らかくてしなるラケットとしてはウイルソンのCLASHやプリンスのファントム、HEADのプレステージMPが有名どころです。
他のしなるラケットとの違いについても言及していきます。
BLADE100 V7.0って使いやすいのかな?
こんな疑問にお答えします。
おさらいしておくと、BLADE100は#だれもがBLADERの覚醒をテーマにしたしなりによるパワーとコントロールを両立させたラケットです。
今回は2020年1月に発売されたWilson BLADE 100を使ったインプレッション(感想・評価)をまとめます。
ちなみに筆者は高校ソフトテニス部(後衛)、大学で部活4年・社会人で6年超経験し、現在も週に6時間以上プレイしています。
スクールでは中上級クラス相当。プレイスタイルはシコラー。
得意なショットはサーブ・スマッシュ・バックハンドスライスです。
Wilson BLADE 100(ウイルソン ブレード 100)しっかりとした打感が最高!パワーとコントロール性も十分
スペック|BLADE98よりもパワーのあるスペック
基本スペック
商品名 | BLADE 100 (ブレード 100) 日本限定モデル |
品番 | WR045511S+ |
長さ | 27インチ |
フェイスサイズ | 100平方インチ |
重量 | 300g |
フレックス RA値 | 62~69(要確認) |
バランス | 320mm |
フレーム厚 | 22mm |
素材 | バサルト・ファイバー + カロファイト・ブラック + ブレイディッド・グラファイト |
ストリングパターン | 16×19 |
使用プロ | ー |
BLADEシリーズは98インチモデルがメインのラインです。中上級者(特にハードヒッター)向けのイメージですが、この使い心地を誰もが味わえるようにと、日本限定で「BLADE 100」という黄金スペックモデルが発売されました。
FEEL FLEX(フィールフレックス)|しなりが大きくなり柔らかい打感を実現
FEEL FLEX(フィールフレックス)という独自のカーボン編み込み方式を新しいBLADEには採用しています。
これによって、今までよりもラケットのしなりが大きくなります。
しなりが大きくなることによって、打球時の衝撃吸収性能が高まり、柔らかいフィーリングとなります。
また、しなりが大きくなることで、面安定性能が低くなるかと思うかもしれませんが、独自の編み込み方式によって、面安定性能も向上しています。
- 打球をコントロールしやすい
- パワーを伝えやすい
- オフセンターヒット時でも面がブレにくい
2種類のスウィングタイプを想定したラケット構造
テニスのストロークではおおよそ2つのスイングに分けられると考えて、それぞれのスイングの特性を活かせるようなラケット構造を構築しています。
1つ目はパラレルスイングスタイル(Parallel Swing Style)。
ボールを高い位置で捉えて回転よりもボールのパワーを重視したエースを狙うショットを打つときのスイングをイメージしています。
2つ目は打点を落としてボールをつなげるバーティカルスイングスタイル(Vertical Swing Style)。
浅く低いボールをコートに入れるシチュエーションでは、ネットを超えるために縦方向のスイングでボールを持ち上げる動きになります。
このときに程よいスピンを効かせてオーバーにならないよう工夫が必要になります。
従来のBLADEシリーズでは1つ目のパラレルスイングスタイルで持ち味を発揮することができるラケットでした。
新作のBLADE 100 V7.0 では2つ目のシチュエーションにおいてもラケットがアシストしてくれるように、ラケットが縦方向にしなる構造になっています。
具体的には、しなりが大きくなり、縦方向へもしなることで、より柔らかい打感とスピン性能の向上につながっています。
- 打感が柔らかくなる
- ボールが接触している時間が長く感じる
- 縦方向へのしなりでスピン性能も向上
打球感|しなりによる打感の柔らかさはありつつしっかりとした打ちごたえが癖になる
BLADE 100といえば、やはりしなりによるパワーと打球感(フィーリング)の良さが魅力と言われています。
フレームのRA値が低いこともあり、打感の柔らかさというのはとても顕著に感じることができます。
打球感の柔らかさはありつつも、打ちごたえが軽くてボールが吹っ飛んでしまうということはありません。
打ちごたえはしっかりしています。
ボールをハードヒットするときの掴んでいるかのような感覚はとても癖になります。
ボールをヒットした瞬間に「あ、いい球が行くぞ」という感覚を顕著に感じとることが出来ます。
逆に言えば、オフセンターヒットしてふかしてしまいそうなときも一瞬でわかります。
BLADE98はしっかりとスイートスポットにハードヒットできる人なら最高のフィーリングを感じる事ができるラケットでした。
しかし、なかなかハードにヒット出来ない(しない)プレイスタイルの場合は満足度がそれほどでもありませんでした。
今回のBLADE 100は2インチサイズアップしているだけですが、よりスイートスポットが大きくなった分、BLADE 98よりも多くのプレイヤーにマッチするモデルとなっています。
僕はレベルスイングが苦手で下から上のスイングが多くなってしまうのですが、今作のBLADE 100の「縦方向のしなり」の恩恵を感じ取ることが出来ました。
ツイッターでも話題になっていました。
数字上のスペックを見ていただければ分かると思いますが、黄金スペックでフレーム厚も24mmということでかなり万人受けしやすいモデルだといえます。
見た目のデザインもかなりクールですので、見た目から入っていくというのもありだと思います。
本当に自分にあっているかどうかは、数分プレイしただけで分かるようなものでもありませんので、数字上のスペックを確認して問題なければデザインで購入を決めても損はないです。
ただし、もともとがボックス形状のラケットですので、ボールの重みを感じやすいことは念頭においておきましょう。
ピュアドライブなどのパワー系の黄金スペックラケットを使用しているのに打ち負けてしまうというプレイヤーの場合はBLADE 100でも少し厳しいかもしれません。
ピュアドライブは打球感がスカっとスッキリしているのですが、BLADEはどこかもちっとしていてボールを打ったときの情報量が多いイメージです。
- 打球の柔らかさはありつつも打ちごたえはしっかり
- ボールをヒットした感覚をしっかりと感じとれる
- 縦方向スイングでもしなりで打ちごたえ良好
反発性|しっかり振り抜いて打てれば、ちょうど良い反発性能
しなる系のラケットと反発系ラケットを比べた時に、ボールパワーを多く出せるラケットはやはり反発系ラケットです。
野球で言えば、木製バットよりも金属バットのほうが遠くに飛ばしやすいのは、金属バットのほうが剛性が高く、しならないのでスイングパワーをダイレクトにボールへ伝わるからですね。
テニスの話でも同様で、テニスの場合はラケットだけでなくストリングも影響してくるので少々複雑ですが、おおよそラケットが50%~70%は性能を決定しています。
今回のBLADE 100 はパワーが向上しているのは間違いないですが、やはりピュアドライブやEZONEのようなパワフルさがあるわけではありません。
しなりによるパワーロスは少なくなっているのは間違いないですが、ラケットに助けてもらおうと期待するほどではないです。
悪く読めてしまうかもしれませんが、これは好きな人には「丁度良い」ベストな反発性だとも言えます。
いわゆる黄金スペックラケットでは飛びすぎてしまう、普段は良いけど打ち合いになるとふっとばしすぎてしまう、といったプレイヤーにはおすすめです。
ラケット性能によってボール数個分「アウト」してしまうことが多い人には間違いなくフィットするはずです。
逆に、ボールに対して面を合わせていくスタイルの場合はしなりによる恩恵よりもパワー不足を感じてしまうかもしれません。
黄金スペックラケットは飛びすぎてしまうけど98インチラケットはまだ難しい…
というような人はBLADE 100にラケットを変えてみるというのも手だと思います。
しっかり厚く捉えられ、スピンもしっかり効かせていきたいプレイヤーにはおすすめできるラケットです。
反発性能が高すぎないことで、しっかりスイングしていってもコートに収まるという感覚を得やすいラケットですので、飛びすぎてしまうことで萎縮してプレイしてしまう方には救世主のようなラケットです。
- しなるのにパワーロスを感じない
- ゆったりとしたスイングでもパワーを出せる
- 面を合わせれば鋭く打てる
スピン性能|癖がなく、回転量を調整しやすい
BLADEシリーズ全体として、スピン性能よりも打球感を重視している印象です。
そんなこともあり、回転量については癖がなく素直だと言えます。
つまりはラケットによる極端なアシストは無いということです。
とはいえ、BLADE 98よりも弾道を上げやすく、スピンもしっかりかかりますのでご安心ください。
あくまでヨネックスのVCORE100 やBabolatのピュアアエロのようなスピン系ラケットと比較して控えめなだけであり、性能が悪いというわけではありません。
スピン性能を極端に高めすぎると、自分の意図する弾道と異なってくることが不安材料になってしまいます。
その点、BLADE 100 はスピンのアシストがそれほど強くないことで、自分のコントロールしたい回転量でボールを打つことが出来ます。
これは実際に試打して確かめてみると良いですがしっかりとした打球感によってスピン量の情報も手から感じ取ることが出来ます。
ヒット時にスピンがどれだけかかっているかというのが感覚でわかるんです。
スライス系の「のせて打つ」ようなスイングだとしっかりとした球持ちがあるので、飛ばしすぎてしまうこともなく良いボールを安定して打てました。
スピン・スライスなどの回転系サーブは最高でした。
しっかりと厚く捉えつつ、回転をかけることを意識してスイングするとかなりの高回転をボールに乗せることができました。
重量が295gと軽く、グリップよりのバランスですので素早く振り抜くことが可能です。
- ホールド感があるためスピン量を制御できる
- ゆったりスイングでのスピンもOK
- スピン・スライスサーブの切れが良い
コントロール性能|スイングした分だけ飛ぶのでコントロールしやすい
ストロークのコントロール性能
ストロークでは素直な反発性能としなりによるホールド感のおかげで思った通りの方向へコントロールすることができます。
BLADE 98との違いとしては、98の方が弾道が低く鋭く飛ぶのに対して、BLADE100の方が回転量が増して弾道も上がりやすい印象でした。
これは、その場で打ち比べて何となく感じるレベルでしたので、ストリングによって調整は効くレベルではあります。
BLADE98はスイングに合わせた弾道になっているのですが、BLADE100はわずかにスピンアシストが効いているのでコントロール性能というところで不安に思うかもしれませんが、本当にわずかな差だと思います。
おそらく面が大きい分打球時のフェイスのしなりの戻りによって弾道が高くなるのだと思いますが、もともとがボックス形状のラケットなので、コントロールがしにくいということは全くありません。
ボレーのコントロール性能
ボレーでは相手の強いボールをしっかりとつかんでコート内におさめることが容易でした。
ボレーでアウトしすぎてしまうことも、短くなってしまうこともなく、面をしっかりと合わせて早めに準備することで良いボールを飛ばすことができます。
これは僕の技術の問題ですが、バックハンドのローボレーで打点に入るのが遅れると、若干面ブレを起こして力負けしてしまい、短くなることが多かったです。
バックハンドのハイボレーについてはパワー負けしてしまうこともなく、思った通りに飛ばすことができました。
BLADEシリーズというとしなりによるストローク性能ばかり注目されがちですが、ボレーの性能も悪くなく、思ったとおりの深さ・コースに打球することができました。
サーブのコントロール性能
まず、フラットサーブはしなりを利用してかなりパワーを載せて打つことができましたし、しなりによってコントロールしづらいということもありませんでした。
実際の速度を比較したわけではないですが、身体が感じる感触と、ボールのスピードのイメージがぴったりで、相違がないのでかなり気持ちがいいです。
スライスサーブではしっかり厚くとらえつつ回転をかけることができ、デュースサイドではかなり厳しいコースへ打つことができました。
スライスサーブでもしなりが活きているのでボールの感触が分かりやすく、コースも思った通りに飛んで行ってくれます。
スピンサーブも、薄く切るのではなく、厚くとらえてしっかりと振りぬくことでコートにしっかりとおさめることができました。
振りぬくことが大切で、少しでも「入れよう」と思ってスイングスピードを緩めてしまうと、ボールにパワーが伝わらずに短くなってしまいます。
スピンサーブは大体セカンドサーブで打つパターンが多くなりますが、しっかり振りぬくイメージが大切だと痛感しました。
タッチ系ショットのコントロール性能
もともとが反発が強すぎることもないので、思った深さにコントロールしやすかったです。
ゆったりとしたタッチ系のショットにおいても、BLADE特有の打球感を感じられるので、コースの打ち分けや深さのコントロールはしやすかったです。
- BLADE98よりも若干スピンがかかり、弾道が上がりやすい
- 打球時の情報はしっかり感じられる
- タッチ系ショットもコントロールしやすい
WILSON BLADE 100(ウイルソン ブレード100)の口コミ
YOUTUBE BLADE100のレビュー動画
TwitterでのBLADE 100の口コミ
他の100平方インチラケットは?
BLADE100以外の100平方インチラケットとの比較は以下のとおりです。
YONEX EZONE 100|少ない衝撃で鋭いボールを打ちたい方におすすめ
BLADE100よりも打球感がマイルドで振動止めが必要ないくらいのラケット。
低い弾道でボールを打ち込みたい方におすすめです。
また、力に自身がなくてパワー負けしてしまう方にもおすすめできるラケット。
大坂なおみが使用しているラケットでもあり、性能面では不安材料なしです。
YONEX VCORE100|スピン性能が欲しい人におすすめ
BLADE100よりもしなる感覚は抑えめで少し楽に飛ばしてくれます。
そしてなんと言ってもスピン性能が良いのが特徴のモデルです。
しなり感はひかえめですが、球乗り感はしっかりありますし、スピンがしっかり掛かるのでガンガン振ってもコートに収まってくれます。
弾道がきれいに上がって落ちるので回転を重視したい方におすすめです。
Babolat PUREDRIVE |スッキリした打感でパワーボールを打ちたい方におすすめ
王道の黄金スペック、PUREDRIVEです。
衝撃吸収性はあるものの打感は柔らかというよりはクリア。
BLADE100と比較するとパワーは圧倒的にピュアドライブです。
BLADE100のラケットのしなりでボールを掴む衝撃が苦手で、衝撃は少ないほうが良いという方におすすめしたいラケットです。
ボールにパワーがほしい場合はPUREDRIVEがおすすめです。
初心者におすすめのラケットは?
今回レビューしたBLADE 100は黄金スペックではありながらも、「ガンガン振っていきたい人」にマッチするラケットです。
初心者であればパワーのあるラケットのほうがおすすめです。
具体的にはEZONE100、VCORE100、ピュアドライブといった先ほど紹介したモデルです。
初心者におすすめしたいラケットについては別の記事で詳しく解説しています。
BLADE100 インプレまとめ|柔らかくしっかりとした打球感が魅力のバランスが良いラケット
- 柔らかくしっかりとした打球感
- パワーアシストも程よくあり、コントロールしやすい
- スイング方向・スイングスピードでスピン量の調整もしやすい
Wilson BLADE100(ウイルソン ブレード100)のレビューをしました。
BLADE100はどんどん振り抜いていけるハードヒッターや、ハードヒッターを目指しているプレイヤーにおすすめしたいラケットです。
BLADE100特有のしなりによる打球感が癖になるはずです。
しっかりとスイングしてボールを飛ばせる中級以上のプレイヤーで、BLADE98だと少しつらいというプレイヤーにもおすすめです。
また、他の黄金スペックラケットだとアウトミスが目立つプレイヤーも、パワーアシストがありすぎず、打球感を感じやすくコントロールしやすいのでおすすめです。
ソフトテニスから転向するプレイヤーの場合はスイングスピードが速いので、最初の一本としてもおすすめしたいラケットです。
女性の場合はしっかりと打ち込める中上級以上のプレイヤーにおすすめで、それ以外のプレイヤーの場合は、他の黄金スペックもでるか、軽量モデルがおすすめです。
BLADEのデザインが気に入っているけど使いこなすのに自身がないという女性の場合は軽量モデルのBLADE100Lをおすすめします。
ラケットを安く購入するなら、実店舗よりもネットショップが断然おトクです。
ラケット自体が安く販売されていますし、ショップによってはストリングもサービスしてくれますので実店舗よりも4000円~1万円程度は安くなります。
テニスはラケットだけでは成立しません。
ガット(ストリング)のセッティング次第でラケットのフィーリングが変わるのでストリングも色々試してみることをおすすめします。
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ストリングレビュー一覧
- Solinco Hyper-G(ソリンコ ハイパーG)
- DIADEM Solstice Power(ダイアデム ソルティスパワー)
- GOSEN G-SPIN3(ゴーセン ジースピン3)
- YONEX POLY TOUR PRO(ポリツアープロ)
- YONEX POLY TOUR FIRE(ポリツアーファイア)
- YONEX POLY TOUR REV(ポリツアーレブ)
- Technifibre X-ONE BIPHASE(テクニファイバー エックスワンバイフェイズ)
- LUXILON SMART(ルキシロン スマート)
- Babolat Brio(バボラ ブリオ)
- Babolat RPM POWER(バボラ RPMパワー)
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