こんにちはにとろ(@TNT0583)です。
ヨネックスのテニスラケットEZONE(イーゾーン)シリーズの新モデルが発表されました。
EZONEといえば、日本では大坂なおみ選手が使用しているモデルとして有名ですね。
以前に2018年モデルの評価記事を書きましたのでこちらもご参照いただければと思います。
YONEXの新作EZONEってどう変わったのかな?
前作より進化したところって何だろう?
こんな疑問にお答えします。
おさらいしておくと、YONEXのテニスラケットEZONEシリーズは柔らかな打感と打球のパワーが特徴の一本です。
今回は2020年1月下旬に発売のEZONEシリーズの情報をまとめます。
ちなみに筆者は高校ソフトテニス部(後衛)、大学で部活4年・社会人で6年超経験し、現在も週に6時間以上プレイしています。
スクールでは中上級クラス相当。プレイスタイルはシコラー。
得意なショットはサーブ・スマッシュ・バックハンドスライスです。
YONEX新作EZONE2020モデルは衝撃吸収にしなり感をプラス!
スペック|中厚フレームのアイソメトリック形状が特徴!
基本スペック
商品名 | EZONE100 |
品番 | 06EZ100 |
長さ | 27インチ |
フェイスサイズ | 100平方インチ |
重量 | 300g |
フレックス RA値 | 69 |
バランス | 320mm |
フレーム厚 | 22.0~26.0mm |
素材 | 高弾性カーボン+M40X+VDM |
ストリングパターン | 16×19 |
使用プロ | 大坂なおみ |
ISOMETRIC
アイソメトリックとは、スウィートエリアを拡大させるヨネックス独自の形状理論。
出典: https://www.yonex.co.jp/tennis/racquets/06ez100.html
縦横のストリングの長さを均等に近づけることで、一般的な円形フレームに比べ上下左右に広いスウィートエリアを実現。
30年以上もの間、世界のトッププレーヤーに愛され続け、数々のタイトルを獲得し、現在もなお進化を続けている。
ヨネックスのラケットは他社のラケットよりもスイートスポットが広い構造になっています。
ヨネックスのラケットフレームはよく見ると六角形のような形をしていて、それがスイートスポット拡大につながっています。
EZONEシリーズはヨネックスのラケットの中で最もスイートスポットが広いシリーズになります。
この形状によってラケットの真ん中から外れたオフセンターショットでも気持ちの良い打感をキープ出来ますしカウンターショットを狙いに行くことができます。
各メーカーでもこのようなスイートスポットを広げる工夫はされていますがヨネックスは特にうまく作られていると感じます!
スイートスポットが広がることによるメリットは以下のとおりです。
- 打感は柔らかく感じやすい
- スピンがかかりやすい
- ボールにパワーが伝わりやすい
O.P.S
O.P.S理論というヨネックス独自の考え方で、シャフト部分のフレーム厚を薄くすることで打球時にラケットをしならせてホールド感を高める形状理論です。
これによって、ヨネックス独特のホールド感、ボールを一瞬掴むような感覚を味わうことができます。
ホールド感があることで高いスピン性能と思ったとおりの方向、深さにボールをコントロールしやすくなります。
また、ラケットがしなることでボールの衝撃を和らげる効果もあります。
ヨネックスのラケットすべてに言える特徴でもありますが、高いスピン性能とホールド感を両立させているのが人気の理由ですね。
- スピン性能が良くなる
- コントロール性能が良くなる
- 衝撃吸収性が良くなる
VDM(Vivration Dampening Mesh)
特殊なメッシュ状の新振動吸収素材「VDM」。
これをグリップに内蔵しています。
従来のラケットの11%もの衝撃軽減を実現し、相手打球に打ち負けにくいラケットとなっています。
衝撃が強いと相手の打球に打ち負けてしまったり、振動によってラケットのスイングが思うように行かなくなったりします。
衝撃がまったくないと、打球時の感覚がわからないのでコントロールしにくくなるとは思いますが、現実にそんなラケットはまだありませんね。
いまのところいかに衝撃を和らげるかがメーカーが力を入れていることになりますね。
衝撃=振動なので振動によってスイングがぶれてしまい、思った方向に飛ばせなかったり、衝撃を感じることでスイングの勢いが止まってしまったりします。
打感が悪いとスイングの衝撃によってスイングを修正してしまうことがあります。
これによって手打ちになったり小手先でどうにかしようとするスイングになって、思ったとおりに打てなくなります。
ですので、多少の打球感は必要なのですが衝撃は少ないほうが思い切ったスイングができるはずです。
衝撃が少ないことで、手首や肘への負担も軽くなります。
このVDMはかなり衝撃吸収性が高く、VCOREにも搭載されています。
テニスショップラフィノさんのYOUTUBEをご覧いただくとかなりわかりやすいと思います。
- 思い切ったスイングができる
- 手首や肘の負担が少ない
打球感|ボールを柔らかく受け止めて掴んで力強く飛ばせる
EZONE100は打感の柔らかさを売りにしているラケットです。
今回のEZONEは前作のEZONEよりも衝撃が柔らかくできていて2つ前のEZONE DRに近い感覚というコメントが多く見られます。
同時に比較したわけではないので感覚的なものになりますが、今までよりボールの食いつきは長く感じます。
今までのEZONEは打感の柔らかさはありながら、食いついている時間というのはそれほど長くは感じなかったので「意図せず飛びすぎてしまう」ことがあったのですが、それが改善されています。
そして今回は#Seize The Powerというテーマを掲げており、今までのEZONEよりも力強くボールを飛ばすことができるラケットになります。
飛びすぎないけど飛ばせるという一見矛盾しているかのような表現になってしまいますが、これは掴んでいる感覚がしっかりわかり、スピンをかけてコート内におさめることができるためです。
前作のRA値が69でしたが、しなりをかなり感じるのでそれよりも低くなっていると思います。
EZONE100はスイートスポットが更に広く、衝撃吸収もかなりあり、ラケットのパワーでボールを飛ばすラケットになりますね。
スピナーでガッツリスピンを掛けても面白いですが、フラットドライブでウィナーを取りたくなるラケットです。
もちろん、非力な女性でもしっかりとしたボールが打てるラケットになります。
プロ選手が使っているモデルなので男性でも使いこなして良いショットが打てるラケットです!
パワーが有り余る方はEZONE98を試してみることをおすすめします。
EZONE100よりもスイングの振り抜きが良いので98のほうがボールスピードが出せるかもしれません。
- 高い衝撃吸収性により軽めの打球感
- ボールを掴んでいる時間が前作より長く感じる
- ボールをしっかり飛ばしてくれる
反発性|高い反発力でパワーのある打球が打てる
#Seize The Powerのテーマの通り、しっかりとしてパワーがあるラケットになります。
相手に差し込まれたときでも面をしっかりと合わせてスイートスポットに当てればキレイに強い打球が打てます。
そして今回はオフセンターヒット時でもしっかりリカバリできるのでかなり頼もしいラケットになります。
かといって、ホールド感を利用してスピンもかけれますので飛びすぎないというのが良いです。
スイートスポットが広くてパワーがあるラケットがほしい・・・
というような人はEZONE100を選択しても良いですね。
カウンターショットで反撃するときはかなり鋭い打球になりますし、ゆったりとしたスイングでもラケットの反発性が助けてくれるのでガンガン攻めるタイプでも、つなげてミスを誘うタイプでもマッチします。
サーブはスライスサーブをコーナーに狙いに行くとかなり良いサーブが打てます。
フラットでも無駄な力を抜いてラケットの重みでスイングできると速いサーブが打てますね。今まで使ってたラケットと比較してみると良いです。
スイートスポットも広いため、打ち心地抜群です。
- 面を合わせてコンパクトスイングで飛ばせる
- ホールド感があるのでスピンを掛けて飛びすぎない
- カウンターショット・サーブが鋭くなる
スピン性能|低めの弾道でライン際で落ちるスピン
スピン性能はヨネックスのVCORE100のほうがかなり宣伝されていますが、EZONE100がかからないか?と言われるとそうでもないです。
十分なスピン性能を持っているので安心してください。
これはラケットの形状が影響しているのかわからないですが、VCOREとEZONEをうち比べると、VCOREのほうがボールが山なりになります。
これは実際に試打して確かめてみると良いです。
EZONEはわりかし低めの弾道のフラットドライブでスパッと通すような感じです。
ボールを乗せて打つスライス系のショットはラケットパワーがあるのでいつもよりスピードが出ます。
ボールの下をすくってしまうと浮いてしまいますので浮かないようにラケットを高めにセットしてフラット気味で打つように意識すると鋭いスライスが打てますね。
- 低めの弾道でライン際に落ちる
- ゆったりスイングでのスピンもOK
- スライスサーブがかなり切れが良い
コントロール性能|パワーアシストが強いので回転で調整
パワーアシストが強いので回転をかけないと吹っ飛んでしまいますが、ホールド感が心地いいので飛びすぎて扱いづらいというようなことはないです。
ラケットのフレームのしなりが前作よりもしなる様になったので掴んでいる感覚が強くてコントロールしやすい印象でした。
WilsonのBLADEを打ったときに感じたのですが、しなりが強いラケットはその分ボールに押されてしまうので若干うち遅れっぽくなってボールが流れてしまうことがあったのですが、EZONE100は全くそんなことはなかったです。
左右は狙ったところにしっかり飛ばせますのでボールの深さを回転でコントロールすることだけが課題になりそうです。
ストロークでは回転をしっかりかけていればボールをコート内に落とすことができるはずです。
回転はかけやすいラケットなので問題なしですね。
ドロップショットやドロップボレーなどのタッチ系のショットはラケットアシストを信じてあげれば飛びすぎずちょうどよいショットになります。
ただし慣れが必要で、ブロック形状のラケットだとか、全く異なるタイプのラケットだと感覚が違いすぎるのでしばらく使い倒す必要があります。
それに慣れてしまえば、パワーもあるのでしっかり攻めることができるラケットです。
ボレーは相手のパワーに押されることはかなり少ないので面をあわせておけば返せるのはかなりありがたかったです。
ただ、ムキになってスイングしてしまうとタイミング合わずにアウトしてしまうことがあるので、しっかりとしたフォームで打たなくちゃいけないなと思いました。
焦らずに冷静に対処すればEZONEが助けてくれますので。
- アシストが強いのでスピンを掛けておさめる
- タッチ系のショットは慣れが必要
- 左右の打ち分けは良好
その他の口コミ
YOUTUBEでのレビュー動画
ツイッターでの口コミ
他の黄金スペックラケットは?
VCORE100以外の黄金スペックラケットの使い心地は以下のとおりです。
Wilson Ultra100CV
EZONE100よりもかなり反発性を抑えて打感がスッキリした感じ。
スピンのかかりもあっさりめで、ボレーなどのタッチ系のコントロールショットが打ちやすいです。
相手の強い打球に対してもラケットがブレにくいので反発性を抑えたいけど打ち負けたくないという方はウルトラ100CVがいいかもです。
ストロークよりボレーが良いのでダブルスにおすすめ。
Babolat PUREDRIVE
EZONE100と同じくらい強めのアシストで簡単にパワーボールを打ちたい方はピュアドライブもありです。
EZONE100のほうが打球感は柔らかいのでもう少しだけ打感を感じたい方はピュアドライブもありです。
EZONEの衝撃吸収性は試打の価値ありますね。
他の黄金スペックラケットは以下記事で紹介しています!
EZONE100(2020年版)評価|驚異の衝撃吸収性とホールド感から放つ圧倒的パワーがGOOD
- 圧倒的な衝撃吸収性とホールド感が両立
- パワーアシストで速いボールが打てる
- オフセンターヒットでもしっかり
EZONE100のレビューをしました。
EZONE100は初めての女性にもおすすめのラケットですし、スピナーやバコラーの男性でもおすすめします。
男性はEZONE100も良いですが同じシリーズのEZONE98もおすすめですね。
今使ってるラケットよりも柔らかく楽に飛ばしたい、もっと速いサーブが打ちたいという方はEZONE100がマッチするはずです。
ラケットを安く購入するなら、実店舗よりもネットショップが断然おトクです。
ラケット自体が安く販売されていますし、ショップによってはストリングもサービスしてくれますので実店舗よりも4000円~1万円程度は安くなります。
ちなみにストリングも今回の発売に合わせて新色・新ゲージ1.15mmが発売されますので気分を一新するのもありですね。
テニスはラケットだけでは成立しません。
ガット(ストリング)のセッティング次第でラケットのフィーリングが変わるのでストリングも色々試してみることをおすすめします。
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