こんにちはにとろ(@tnt0583)です。
ストリングの種類は各社たくさんラインナップされているので、本当に自分に合ったストリングを探すのは難しいですよね。
今回レビューするのは「GOSEN G-SPIN3(ゴーセン ジースピン3)」です。
GOSENのG-SPIN3ってどんなガットだろう?
こんな疑問に答えます。
今回使用したストリングは「GOSEN G-SPIN3 1.23mm」(ゴーセン ジースピン3 1.23mm)です。
G-SPIN3の性能や使い心地をお伝えします。
G-SPIN3(ジースピン3)の総合評価
G-SPIN3の評価
打球の柔らかさ | |
打球のホールド感 | |
反発性能 | |
スピン性能 | |
耐久性 | |
テンション維持 | |
コスト | |
総合評価 |
GOSEN G-SPIN3の外観 | 輝きのある赤色
GOSEN G-SPIN3の外観と構造
GOSEN G-SPIN3(ゴーセン ジースピン3)の色は「輝きのある赤色」です。
他にもブラックもラインナップされていますので、ラケットに合わせて変えてみると良いですね。
今回張った色はクリムゾンレッドで、かなり光沢感がありました。
同じ赤色のストリングの代表格としてYONEX POLYTOUR FIRE(ポリツアーファイア)がありますが、こちらはマットな赤色という印象なので、若干テイストが異なります。
GOSEN G-SPIN3の構造は六角形状のモノフィラメント構造のポリエステルストリングで、シリコンコーティングが塗布されています。
このシリコンコーティングが、輝きを放つストリングにしていたようです。
G-SPIN3のカラーとゲージラインナップ
ラインナップとしては新色「ブラック」と「クリムゾンレッド」があり、どちらも万人受けする色合いなので、そのときの気分やラケットのテイストに合わせて色を変えても良いですね。
ブラックは2021年9月発売の新色です!
1.23mmでまずは試してみて、切れてしまうなら1.30mmにしてみましょう!
G-SPIN3を使用しているプロ選手
細木祐佳(ほそきゆか)
Instagramで紹介されている通り、日本の女子選手「細木祐佳」選手が「GOSEN GーSPIN3」を使用しています。
細木祐佳選手は1999年生まれでJTAシングルス61位(2021年10月時点)の若手の女子選手です。
ラケットを新しくしたので
GOSEN様のEGGPOWER16から
G-SPIN3というガットに変えてみました!
使いやすさはもちろんなんですが、
色がラケットとぴったりでお気に入りです❤️
Originally tweeted by 細木祐佳 (@pochoki_) on 2021年3月11日.
G-SPIN3|各項目別の評価
GOSEN G-SPIN3はGOSEN G-TOURシリーズにさらにスピン性能をプラスしようと開発されたストリングで、競技者のようにハードヒットすればバウンド後もボールが伸びていく感覚を味わえます。
ポリエステルのガットの中では柔らかく感じやすく、反発性能もある方なので、初めてポリエステルストリングに変えてみるという方にも大きな違和感なく使用できるストリングです。
細いほうがボールを飛ばしやすく、ストリングの味も感じやすいです。一瞬で切ってしまう場合は徐々に太くしていくと良いかと思います。
打感の柔らかさ|もちっとした打感で衝撃は強くない
ハードヒットした時にはポリエステル独特の芯の硬さはありますが、ゆるやかなタッチをしたときにはボールが乗るような感覚も味わうことができます。
張り立ての打感はモチっとしていて、ガットがたわむ感覚をしっかりと味わいつつ、飛ばす感触があり柔らかいと感じるはずです。
少し時間が経過すると、張り立ての柔らかい打球感がやや損なわれますが、硬く感じることはほとんどないと思います。
いままでナイロンストリングを使用していて、ポリのストリングに切り替える場合は、ストリングのテンションを今までよりも5~10ポンドほど落とすと良いと思います。
また温度によってストリングの硬さが変わり、冬は硬く、夏は柔らかくなる傾向にあるので、季節に合わせてテンションを調整すると良いです。
冬はテンションを夏よりも2〜5ポンド下げてみると良いです。また、張り方によっても打感が変わることが多いので、毎回同じショップの店員さんに張り替えを依頼した方が良いです!
打球のホールド感|ストリングのたわみ感はあるが安心感に欠ける
ストリングのたわみ感を感じやすいですが、それとともにストリングがスナップバックするような感覚も強く、バックハンドスライスなどのボールの乗る感覚が大切なショットでは、コントロールしそこなうこともありました。
そういった意味で、たわむような打感はあるもののホールドしているという安心感はやや足りないように感じました。ただ、数時間プレイすれば徐々に打っていけるようになりました。
これは私が45ポンドで張ったからというのもあるかもしれません。より高いテンションで調整することも一つのアイデアとしてありだと思います。
ボレーでは打感の柔らかさからくるホールド感を感じやすく、打ちやすかったです。
ボールの乗っている感覚はナイロンストリングよりも長く感じられるので、慣れていないとホールド感の違いに戸惑うかもしれませんが慣れれば問題はないと思います。
反発性能|反発性能は高めでボールスピードが出るストリング
反発性能は標準的ですが、ポリエステルストリングにしては飛ばしやすいストリングだと感じます。
一般的なナイロンモノストリングだとバチンと弾くような感覚を感じるのですが、G-SPIN3はポリエステルのモノフィラメントストリングなので、弾くという感覚より、ボールがつぶれて反発するような感覚で飛ばすことができます。(あくまでも感覚の話です)
ポリの入門として使用してみても、ボールはしっかり飛んでくれます。
スピン系のストリングですが、普段スピンがかからない人はあまり恩恵を感じないかもしれません。
特に、フラットサーブはかなりパワーが乗る感じが強く、普段エースを取れない僕でも何本かエースを打つことができました。
スピン性能|しっかりと振り抜いて打球すべし
このストリングのスピン性能を感じるには擦るようなスイングではなく、ボールに対して厚い面で捉えでボールを潰しながらスピンをかけるようなフラットドライブ系のストロークを打つ必要があります。
ガットがたわむ感覚を長く感じることもあって、スピン性能は十分です。
しかし、張り立てだとガットが動く感触が強く、コントロールしづらい場面もありました。
もちっとした打感やガットのたわみ感は好みの差が出そうで、ガツンとした感触が好みのプレイヤーはフィットしないかもしれません。
スピンサーブではしっかりと落ちてバウンド後に跳ねて伸びるようなサーブが打てました。
厚い当たりでボールを潰してスピンがかけられるようにしましょう。
耐久性|ポリストリングとしての耐久性能は普通
G-SPIN3ですが僕の場合は耐久性は全く問題になりませんでした。
ポリストリングとしては標準的な耐久性だと思いますがG-SPIN3の1.23mmは一般的な1.25mmよりも0.02mm細いので、その分耐久は弱いです。
とはいえ、ナイロンマルチ・ナイロンモノよりも圧倒的に耐久はあります。
ヘビースピナーならすぐ切ってしまうのですが、通常の週末プレイヤーであれば、切れるよりも性能劣化のほうが先に来てしまうはずです。
フラットドライブ中心のプレイヤーや、女子プレイヤー・初中級者なら滅多に切れないはずです。
1.30mmを選択しても学生プレーヤーで毎日部活でハードな練習をするという方はおそらく1~2週間で切れてしまうと思います。
その場合はWEBでロールを購入して安く抑える工夫をしましょう。
週末プレイヤーでしたらレベルにもよりますが毎回2~3時間プレイするとして2ヶ月は切れずに打てると思います。(15時間~30時間程度)
ダブルス中心のプレイヤーや形式練習が多めの人はあまり切れないと思います。普段ラリー練習を中心としているシングルスプレイヤーは太くてもすぐに切れてしまいますね。
学生プレイヤーですとほぼ毎日プレイすることになりますので耐久性はコスパを評価する上でも無視できませんが、楽天市場等でカット品が安く販売されているので、一度試してみても良いと思います。
テンション維持|張りたての感触は1週間まで
テンションの維持性能はポリエステルストリングですので、優れてはいません。
45ポンドで張ってから5日間(計6時間プレイ)で41ポンド程となり約10%テンションが低減しました。
その後のテンションは40ポンドで長くとどまり、すごく緩やかにテンションが落ちていきました。引き続き経過を確認していきます。
張り立ての打ち味はストリングの性能が発揮されているのが分かりやすく、テンション低下後は慣れの問題も多少はあるのでしょうが、張り立て程の打感・性能は無いように感じました。
これは表面のシリコンコーティングが剥がれたことも影響しているかもしれません。
したがって、G-SPIN3のテンション維持性能は並程度と思った方が良いです。
ストリングの性能を最大限に発揮したいのであればこまめに張り替えるプレイヤーや、短期間に切ってしまうプレイヤーにフィットすると思います。
ただ、10%テンションが落ちて下げ止まるので、多少テンションが落ちた後の方がこなれてきて好みだというプレイヤーの場合も、マッチするかもしれません。
切れないからそのまま使う人は多いですが、知らない間にしょぼいストリングでプレイしていることになるので、調子を崩すきっかけとなってしまうかもしれません。
コスト|WEBで1,200円弱で販売あり
WEBで購入すれば価格は1,200円程で入手可能ですが、店舗での購入だと3,000円程度の価格です。
持ち込み料込みで考えたとしても、楽天等のネット販売で12mカット品を購入する方がコストは安くおさまります。
ポリエステルとしては細めの1.18mmの細ゲージがラインナップにあるので、細いポリの打感を試してみても良いと思います。
ゲージが細いほど反発性能・スピン性能が向上し、打感がシャープになりますが、耐久性が犠牲となります。
ゲージを太くすると反発性能が低下し打感が重くホールド感が強くなり、耐久性も向上します。
持ち込み料は1,000〜1,500円というところが多いと思いますが、持ち込み料が格安の店舗もありますので探してみましょう。
GOSEN G-SPIN3 総合評価|もちっとした打感のスピンガット
ポリエステルガットとしては、打感がもちっとしていてスピンもかけやすいです。ただし擦る系のスピンではなくフラットドライブ系でのハードヒットで真価を発揮すると思います。
ハードヒットでガンガン攻めていくプレイスタイルのプレイヤーにおすすめしたいストリングです。
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ストリングレビュー一覧
- Solinco Hyper-G(ソリンコ ハイパーG)
- DIADEM Solstice Power(ダイアデム ソルティスパワー)
- GOSEN G-SPIN3(ゴーセン ジースピン3)
- YONEX POLY TOUR PRO(ポリツアープロ)
- YONEX POLY TOUR FIRE(ポリツアーファイア)
- YONEX POLY TOUR REV(ポリツアーレブ)
- Technifibre X-ONE BIPHASE(テクニファイバー エックスワンバイフェイズ)
- LUXILON SMART(ルキシロン スマート)
- Babolat Brio(バボラ ブリオ)
- Babolat RPM POWER(バボラ RPMパワー)
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