この記事では
- ラファエル・ナダルが使っているラケットについて知りたい
- ラファエル・ナダルのラケットセッティングについて知りたい
というあなたのために、テニス歴10年超の私が
について解説しています。
ラファエル・ナダル(Rafael Nadal )のプロフィール
国籍 | スペイン |
---|---|
生年月日 | 1986年6月3日 |
身長 | 185cm |
体重 | 85kg |
利き手 | 左 |
バックハンド | 両手打ち |
デビュー年 | 2001年 |
ツアー通算 | 96勝 |
シングルス | 85勝 |
ダブルス | 11勝 |
生涯獲得賞金 | 120,955,904 ユーロ |
全豪 | 優勝(2009) |
全仏 | 優勝(2005-08・2010-14・2017-19) |
全英 | 優勝(2008・10) |
全米 | 優勝(2010・13・17・19) |
グランドスラム優勝回数 | 19(豪1・仏12・英2・米4) |
ラファエル・ナダルのラケット: Babolat ピュアアエロ ラファ
市販されているラファエル・ナダルのラケットスペック
記事執筆時点(2024年6月)でラファエル・ナダルが使用しているラケットは、Babolat Pure Aero(バボラ ピュアアエロ ラファ オリジン)というモデルです。
発売日 | 2023年4月 |
素材 | グラファイト |
重さ | 平均317g |
バランス | 330mm |
長さ | 27インチ |
フェイスサイズ | 100平方インチ |
フレーム厚 | 23-26mm |
ストリングパターン | 16×19 |
フレックス値 | RA71 |
ラファエルナダルの人気から、ラファエルナダル仕様にカスタマイズされたモデルとしてバボらから発売されているのが、ピュアアエロラファオリジンというラケット。
一般的に、選手が使用しているラケットは市販品ではなく、選手専用にカスタマイズされていますが、そのカスタマイズを施したモデルです。
ラファエル・ナダルのラケットは通常モデルのピュアアエロとは異なり、重量が若干重く、バランスが330mmとトップヘビー寄りのモデルになっています。
いわゆるプロストックラケットというラケットに似せた、一般販売モデルです。
一般的にプロの方がアマチュアよりもスイングスピードが早く、よりボールを潰せます。
市販品のほうが飛びやすく、プロがこれを使用すると飛びすぎるでしょう。
また、強い打球に負けないために、重量も市販品より重いケースがほとんどです。
ラファエル・ナダルのラケット:Babolat Pure Aero 実際のラケットのスペック
実際のラケットスペックは上記だと言われています。
モデル名はPure Aero Decimaですが、これはナダルがフレンチオープンを10回優勝を達成したときの記念モデルのことです。市販スペックは通常のピュアアエロと同じものです。
ジョコビッチやフェデラーに比べてカスタマイズはあっさりしていて、市販品と少し異なるくらいかな、という印象ですが、バランス328mmは驚異的です。
重量317g・バランス328mmというパワー負けしないスペック
ラケット重量が317g(ガットを含まず)となっていますので、ツアースペックのラケットと大きな差を感じにくい印象です。
ですが、驚くべきはそのバランス328mmにあリます。
通常、ラケット重量が重くなれば、バランスの値は小さくなります。
黄金スペックのラケットバランスは320mmが基本ですが、よりハードスペックの重いラケットの場合は310mmというように重心がグリップよりになる傾向にあります。
例えば、Babolatが販売しているピュアアエロツアーは重量315g・バランス315mmです。
ラケットバランスが328mmということは、黄金スペックラケットよりもトップヘビーとなります。
そして、市販のツアースペックのバランスは320mmよりも小さいのは、単純に重量を重くしてバランスをそのままにしてしまうと、取り回しづらく、操作性が落ちるのを避けるためです。
ラケット重量317gでバランス328mmとなると、ラケット自体の重さはツアースペックと同等なので、持ったときには重さを感じにくいのですが、ストロークを打とうとスイングすると、顕著に感じられます。
ラケットに振り回されるような感覚にも陥りかねません。
しかし、200km/hを超えるサーブをしっかりとリターンしたり、激しいエッグボールを安定して飛ばすための「打ち負けないためのセッティング」であることがわかります。
ラファエル・ナダルの体格には細めのグリップサイズ「2」
ラファエル・ナダルは身長185cmの高身長。そして、テニスプレイヤーのなかでもかなり筋肉質な体格です。
街で見かければ思わず二度見するくらいの大男だと思います。
そんなナダルですが、ラケットのグリップサイズは2を使用しています。
海外のトッププロが使用しているグリップサイズは4あたりが主流。
グリップサイズ2というのは我々日本人の一般プレイヤーが使用するグリップと同じ位のものです。
日本人であっても、手が大きい人はグリップサイズ3を選択するものですので、ナダルのこだわりを感じます。
一般的にグリップサイズが細くなると手首に自由度が高まるので、回転をかけやすくなります。
しかし、細いことによって、オフセンターヒット時の面ブレ・ガシャりが起こりやすくなると言われています。
ちなみにリプレイスメントグリップ(元グリ)はバボラのシンセティックレザーグリップを使用しています。
オーバーグリップもバボラのもので、VSグリップ(白)を使用しています。
ラファエル・ナダルのラケットは実はアエロプロドライブ?
よく聞く話ですが、ナダルが使用しているピュアアエロは、重量のカスタマイズ以前に、古いアエロプロドライブなのではないか?という噂があります。
というのも、ナダルに限らず、アエロを使用しているプロの写真を見てみると、市販のピュアアエロと異なっていることがわかるのです。
上記画像ではわかりにくいかもしれませんが、ナダルのラケットのグロメットは凸凹していて、ラケット下部も若干出っ張っていますので、ウーファーシステムの内部化がされていないモデルだとわかります。
コアテックスについては現行のピュアアエロは内部化されているので、違いは目視で確認できません。
あくまで推測ですが旧型のアエロプロドライブのペイントジョブ(=コアテックスなし)なのではと思います。
その根拠は、2016年時点でのナダルのラケット(当時はアエロプロドライブ)の写真を見ると、コアテックス部分はペイントされているのみで、コアテックスの機構が無いものを使用していたためです。
2016年時点のアエロプロドライブはすでにコアテックスの機構が搭載されたモデルが販売されており、まだ内部化はされていませんでしたので、外観からコアテックスが確認できないということは、コアテックスは搭載していないといえるでしょう。
ストリングはBabolat RPM Blast 135を使用
ラファエル・ナダルはBabolatのRPM Blast 135を使用しています。
ナダルはこれを55ポンドほどで張ったものを使用しています。
ポリエステルストリングの1.35mmというだけで、一般プレイヤーからすると「お手上げ」なのですが、それを55ポンドで張っているのですから驚きです。
しかしナダルのプレイを見てみると納得できるはずです。
ナダルほどのスイングスピードでボールをはたくと、テンションが低いとすっぽ抜けて飛んでいってしまうことが懸念されます。
ラケットパワーとスイングスピードのバランスをみて、このテンションに至ったのでしょう。
一般的にはテンションが低いほうがスピンをかけやすいと言われていますがナダルほどのスイングスピードであればテンションを落とすことで起こる別のデメリットのほうが大きいはずです。
我々、一般プレイヤーがナダルをリスペクトして、ナダルモデルを再現するとしても、RPM Blastは1.30mmまでがパフォーマンスを維持できる限界かと思います。
ちなみに振動止めはBabolatから発売されている市販品です。
まとめ|ラファエル・ナダルのラケットセッティングまとめ
ラファエル・ナダルのラケットセッティングをまとめました。
ラファエル・ナダルもフェデラーに次いで人気のプロテニス選手ですが、Babolatからはやはりプロ再現モデルを販売しているわけではないのが現状です。
我々レクリエーションプレイヤーにとって、プロがどんなラケットを使用しているかというのはとても気になるところです。
プロが使用していたラケットを使えばプロ並みになる、なんてことは無いのですが、やはりプロが使用しているという特別感は感慨深いモノです。
そして一度は再現したスペックのものでテニスをしてみたいですね。
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