アレクサンダー・ズべレフが使用しているラケット・ストリングのスペックを徹底調査!【高身長でのビッグサーブと鋭いフォアハンドの持ち主】

Alexander Zverevテニス
Melbourne, Australia - 20 January 2020 - German player Alexander Zverev practicing on day one. (Photo by Rob Keating)
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アイキャッチ:Photo by Rob Keating

この記事では

  • アレクサンダー・ズべレフが使っているラケットについて知りたい
  • アレクサンダー・ズべレフのラケットセッティングについて知りたい

というあなたのために、テニス歴10年超の私が

  • アレクサンダー・ズべレフの使用しているラケット
  • アレクサンダー・ズべレフのラケットセッティング

について解説しています。

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アレクサンダー・ズべレフのプロフィール

アレクサンダー・ズべレフ
Photo by Chris Czermak
国籍ドイツ
出身地ハンブルグ
居住地モナコ モンテカルロ
生年月日1997年4月20日
身長198cm
体重90kg
利き手
バックハンド両手打ち
デビュー年2013年
ツアー通算19勝
シングルス17勝
ダブルス2勝
生涯獲得賞金26,797,250 アメリカ合衆国ドル
全豪ベスト4(2020)
全仏ベスト4(2021)
全英4回戦(2017・2021)
全米準優勝(2020)
シングルス最高位3位(2017年11月6日)
2021年10月時点
アレクサンダー・ズべレフの特徴・プレイスタイル
  • 相手を一発で仕留めることができる鋭いストロークが主体
  • 高身長から放たれる高速サーブは最高231km/hを記録
  • 安定感がありながら時間を奪うラリーコントロール
  • 長い手足を利用したコートカバーリング
  • 得意サーフェスはクレー
  • 自己最高位世界ランキング3位
  • 錦織圭よりも年下の選手
  • 2020東京オリンピック金メダリスト
  • ATPツアーファイナルズ連続出場(2017年〜)
  • ATPツアーファイナルズ2018優勝

ただ、ズべレフはセカンドサーブが時折イップス気味になることがあり、不安定な一面も見せます。

2020 Stats recap: Most double faults Zverev 211
Shapovalov 189
Auger-Aliassime 175
Paire 151
Bublik 142
Djokovic 137
Dimitrov 124
Garin 123
Schwartzman 117
Raonic 110
Hurkacz 107
Medvedev 100
Thiem 99

Twitterより引用

上記の通り、2020年のダブルフォルト回数でワースト1位であり、セカンドサーブにかなり不安があります。

まあそれはそれで我々一般プレイヤーとしては親近感が湧くのですが。

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アレクサンダー・ズべレフのラケット: Head Graphene 360 Gravity Pro

市販されているアレクサンダー・ズべレフのラケットスペック

記事執筆時点(2021年10月)でアレクサンダー・ズべレフが使用しているラケットは、Head Graphene 360 Gravity Pro(ヘッド グラフィン360 グラビティプロ)というモデルです。

発売日2021年3月
素材Graphene 360
重さ平均315g
バランス315mm
長さ27インチ
フェイスサイズ100平方インチ
フレーム厚20mm
ストリングパターン18×20
フレックス値RA62

上記はあくまで市販品のスペックです。

プロ選手の場合は各選手の好みに合わせてチューニングされていたり、全く異なるラケットをデザインだけ市販モデルに近づけているケースがほとんどです。

アレクサンダー・ズべレフも同様で、市販品とは異なったスペックのラケットを使用しています。

他にも、ルブレフも同じモデルのラケットを使用しています。

しかし、両選手が使用しているスペックは異なり、いわゆるプロストックラケットという特別仕様のラケットです。

プロストックラケットとはプロ選手向けにカスタマイズされ支給されたラケットのことで、非売品ですので通常のショップでは手に入れることができません。

一般的にプロの方がアマチュアよりもスイングスピードが早く、よりボールを潰せます。
市販品のほうが飛びやすく、プロがこれを使用すると飛びすぎるでしょう。
また、強い打球に負けないために、重量も市販品より重いケースがほとんどです。

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アレクサンダー・ズべレフのラケット:HEAD Graphene 360 Gravity Pro 実際のラケットのスペック

アレクサンダー・ズべレフのラケットスペック
  • ペイントジョブ:HEAD Graphene 360 Gravity Pro
  • モデル名:HEADTGT 344.3(プロストックラケット)
  • フェイスサイズ:100平方インチ
  • 重量:343g(ストリング込み)
  • スイングウェイト:343g
  • バランス:330mm
  • 長さ:27インチ
  • ストリングパターン:18×20
  • リプレイスメントグリップ:Hydrosorb Pro
  • RA値:64

スイングウェイトとはラケットをスイングしたときに生じる慣性モーメントのことです。

難しいので説明は割愛しますが、軽いと操作しやすく、重いと操作しにくく、ラケットの重みを感じやすくなります。軽いとボールに打ち負けやすくなります。

参考:Prince Monthly Column

現在、アレクサンダー・ズべレフのラケットに関する情報で判明しているのは上記の通り。

アレクサンダーズべレフのラケットスペックを見ると、他のプロ選手同様、一般に販売されているラケットよりもハードなスペックであることがわかります。

トッププロとの激しいラリーを実現するためには、打ち負けないためのスイングスピードとラケット重量が必要であり、結果的に他選手と同様にハードなスペックになっているのでしょう。

アレクサンダー・ズべレフ
Melbourne, Australia – 20 January 2020 – Alexander Zverev practicing (Photo by Rob Keating)

Yes, you can; Zverev’s racquet is identical to the Head Gravity Pro that is readily available online and at your local tennis store if you’re lucky enough to have one.

The frame’s specs are below, and while slightly lighter than Zverev’s match racquet, with some light customisation work, you will be able to match his exact specification.

和訳:ズべレフのラケットはHead Gravity Proと同一で、運が良ければオンラインショップや地元のテニスショップで手に入れることができます。
フレームのスペックは以下の通りで、ズべレフのマッチラケットより少し軽量ですが、簡単なカスタマイズでズべレフのスペックに合わせることができます。

perfect tennisより引用

上記引用のとおり、ズべレフのラケットは市販のGravityに鉛を貼り付ける等のカスタマイズで、限りなく近づけることができます。

フレームのRA値は若干異なりますので、完全一致とはなりませんが、プロがどういうラケットを使用していて、その使用感がどういうものなのかを簡単に把握できるので試してみても面白いですね。

バランス330mmの10gほど重いラケット

個人的には注目すべきところとして、バランスが330mmというトップヘビー気味のバランスになっていること。

通常の黄金スペックと呼ばれているラケットは300gのバランス320mm。そして、黄金スペックよりも重量が重いラケットはバランスポイントの値が320mmよりも短くなる傾向にありますので、ズべレフのラケットが市販品よりトップヘビーであるかがわかります。

ストリングを張った状態で343gという重量ですが、ストリングを張ると一般的に17g〜20gほど重くなることを考えると、市販品のGravityにストリングを張ると332gほど。

つまり、市販品よりも約10g重いスペックのラケットを使用しているといえます。

リプレイスメントグリップはHydrosorb Proを使用

プロ選手の多くは打球感から多くの情報を感じ取りたいため、よりはっきりとした打感を好む傾向があります。

そのためにリプレイスメントグリップ(元グリップ)にレザーを使用しているプレイヤーも少なくありません。

しかし、アレクサンダー・ズべレフの場合は、リプレイスメントグリップにはレザーではなく、HEADラケットに標準装備されているHydrosorb Proを使用しています。

レザーグリップを使用と以下のような効果があるのですが、ズべレフの場合はこれをメリットとして捉えず、シンセティックグリップを選択しています。

レザーグリップの特徴
  • グリップが角ばる
    グリップが角ばることでグリップのずれを感じ取りやすく、スムーズなグリップチェンジが可能になる
  • 打球時の衝撃が強くなる
    シンセティックグリップよりも衝撃吸収性能が低く衝撃を感じやすくなる
  • グリップ重量が重くなる
    レザーはシンセティックグリップよりも重量があるためラケットが重くなり、バランスがグリップヘビー(トップライト)になる

市販されているラケットは一部の競技者モデルを除き、シンセティックグリップを採用しています。

シンセティックグリップのほうが衝撃吸収性能があり、万人向けの仕様ということになりますね。

レザーを巻くとプロっぽい、上級者っぽいという雰囲気はありますが、当然プロでもレザーを使用していないプロはたくさんいます。

オーバーグリップについては情報が見つかりませんでしたがHEADのものを使用していると推測します。

ストリングはHEAD Hawk TouchとBabolat VS Touch1.30のハイブリッド

ズべレフは流行りのハイブリッドセッティングです。

ズべレフのストリングセッティング

メイン(縦糸):HEAD HAWK TOUCH1.25 53ポンド

クロス(横糸):Babolat VS Touch 130 55ポンド

HEAD HAWK TOUCHはHEADから販売されているツアースペックのポリエステルストリングです。ホールド感重視のポリストリングで、パワーやスピンは標準的。

そしてクロスに張っているBabolat VS Touchはナチュラルの定番ストリングです。ナチュラルは打感が柔らかで反発性が高いため、ポリの反発性の低さを補っているセッティングといえますね。

ナチュラルの方が耐久性能が低いため、クロスのゲージは130を使用しています。

学生プレイヤーでストリング消耗が激しいプレイヤーはポリガットの130を使用するケースも多いと思いますが、プロ選手は試合中に何本もラケットを変えることができるので、弾き重視で使用している印象です。

ちなみに振動止めを使用していて、ズべレフダンプナーとして販売されています。

やはり、衝撃吸収に気を遣っているように感じます。

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まとめ|アレクサンダー・ズべレフのラケットセッティングまとめ

Melbourne, Australia – 20 January 2020 – Alexander Zverev practicing (Photo by Rob Keating)
アレクサンダー・ズべレフのラケットスペック
  • ペイントジョブ:HEAD Graphene 360 Gravity Pro
  • モデル名:HEADTGT 344.3(プロストックラケット)
  • フェイスサイズ:100平方インチ
  • 重量:343g(ストリング込み)
  • スイングウェイト:343g
  • バランス:330mm
  • 長さ:27インチ
  • ストリングパターン:18×20
  • リプレイスメントグリップ:Hydrosorb Pro
  • RA値:64

アレクサンダー・ズべレフのラケットセッティングをまとめました。

アレクサンダー・ズべレフは毎年安定して上位に位置していて、ランキングトップにかなり近い若手選手の一人です。

東京オリンピックで金メダルを獲得し、知名度も急激に向上していますが、未だグランドスラムの準優勝を一度経験しているものの、優勝は掴めておらず、かつての錦織圭に近い境遇にあります。

ストロークのミスが少なく、それでいてウィナーを量産するので、ラリー中の攻撃力はピカイチですが、調子が悪いときが目立ち、総合的な安定感でいくとやはりBIG4にはまだ敵わないところです。

ギアを上げたときは手をつけられないほど強いので、ここぞで力を発揮できるようコントロールできればトップに君臨する可能性も十分ありますね。

世代としては錦織とは7歳差で、力を発揮しやすい年代ですので今後も頑張ってほしい選手ですね。

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