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この記事では
- ドミニク・ティエムが使っているラケットについて知りたい
- ドミニク・ティエムのラケットセッティングについて知りたい
というあなたのために、テニス歴10年超の私が
について解説しています。
ドミニク・ティエム(Dominic Thiem)のプロフィール
国籍 | オーストリア |
---|---|
出身地 | ウィーナー・ノイシュタット |
居住地 | リヒテンヴェルト |
生年月日 | 1993年9月3日 |
身長 | 185cm |
体重 | 79kg |
利き手 | 右 |
バックハンド | 片手打ち |
デビュー年 | 2011年 |
ツアー通算 | 16勝 |
シングルス | 16勝 |
ダブルス | 0勝 |
生涯獲得賞金 | 23,825,893 アメリカ合衆国ドル |
全豪 | 準優勝(2020) |
全仏 | 準優勝(2018・19) |
全英 | 4回戦(2017) |
全米 | ベスト8(2018) |
シングルス最高位 | 3位(2020年3月2日) |
ドミニク・ティエムのラケット: Babolat ピュアストライク
市販されているドミニク・ティエムのラケットスペック
記事執筆時点(2020年5月)でドミニク・ティエムが使用しているラケットは、Babolat Pure Strike 18/20(バボラ ピュアストライク 18/20)というモデルです。
発売日 | 2019年8月 |
素材 | グラファイト |
重さ | 平均305g |
バランス | 320mm |
長さ | 27インチ |
フェイスサイズ | 98平方インチ |
フレーム厚 | 21-23mm |
ストリングパターン | 18×20 |
フレックス値 | RA70 |
上記はあくまで市販品のスペックです。
一般的に、プロ選手が使用しているラケットは市販品ではなく、選手専用にカスタマイズされています。
ドミニク・ティエムのラケットも同様で、市販品とは異なっています。
ドミニク・ティエム使用モデルではありますが、スペックは異なり、いわゆるプロストックラケットというラケットです。
一般的にプロの方がアマチュアよりもスイングスピードが早く、よりボールを潰せます。
市販品のほうが飛びやすく、プロがこれを使用すると飛びすぎるでしょう。
また、強い打球に負けないために、重量も市販品より重いケースがほとんどです。
ドミニク・ティエムのラケット:Babolat ピュアストライク 実際のラケットのスペック
実際のラケットスペックは上記だと言われています。
ドミニク・ティエムのラケットスペックを見てみると我々一般プレイヤーでも扱えそうなスペックです。
18×20のストリングパターンはややハードなスペック、重量317gも同様ですが、市販のツアースペックとして販売されていてもおかしくないセッティングです。
重量317g・バランス314mmというなんとか扱えそうなスペック
他のプロ選手の場合、ラケットのバランスがかなり特殊で、トップヘビーよりのセッティングが目立ったのですが、ドミニク・ティエムの場合は市販品よりも少しグリップよりに重心があります。
ラケット重量が317g(ガットを含まず)となっていますので、ツアースペックのラケットと大きな差を感じにくい印象です。
数字上では推測の域を出ませんが、おそらくはジョコビッチやフェデラーほどハードなスペックではないでしょう。
通常、ラケット重量が重くなれば、バランスの値は小さくなります。
黄金スペックのラケットバランスは320mmが基本ですが、よりハードスペックの重いラケットの場合は310mmというように重心がグリップよりになる傾向にあります。
例えば、Babolatが販売しているピュアアエロツアーは重量315g・バランス315mmです。
ラケットバランスが314mmということは、ツアースペックラケットと同等のバランスとなります。
市販のツアースペックのバランスは320mmよりも小さいのは、単純に重量を重くしてバランスをそのままにしてしまうと、取り回しづらくなって操作性が落ちるのを避けるためです。
ラケット重量317gでバランス314mmとなると、ツアースペックと同等なので、一般的な他の選手のプロストックラケットよりは操作性が良さそうです。
しかし、実際のところ、ラケット重量とバランスで判断して良いものでもありません。
重心位置はツアースペックのラケットと同等だとしても、あくまで重心位置だけの話であって、ラケットの重量配分によってスイングウェイトは異なってくるからです。
スイングウェイトとはラケットをスイングしたときに生じる慣性モーメントのことです。
難しいので説明は割愛しますが、軽いと操作しやすく、重いと操作しにくく、ラケットの重みを感じやすくなります。
軽いとボールに打ち負けやすくなります。
ドミニク・ティエムのラケットはスイングウェイト310とのことで、この値はかなりヘビーです。
ラケットメーカーで唯一スイングウェイトを表記しているプリンスを参考にすると、市販のラケットはおおよそ「280~290」の間に収まってきます。
ともすると、スイングウェイト310は市販ラケットよりも操作性が難しいということが想像できます。
それをあのパワフルにスイングできるのですから、さすがはティエムといったところです。
しかし、230km/hを超えるサーブを打ったり、急激に落ちてくるスピンサーブを打ったりと、かなりタフなプレイを見せてくれています。
ボールにしっかりとパワーを伝えるセッティングであることがわかります。
ストリング込み 336gで326mmのバランス、SWは340
ストリングを合わせると重量336g・バランス326mm、スイングウェイト340がドミニク・ティエムのセットになります。
童顔なのでイメージが薄いのですが、ティエムは185cmもあるたくましい青年です。
スイングウェイト340ももろともしません。
ラケットのストリングパターンも18×20となかなかにハードですので、ラケットフェイスを厚く当ててボールをしっかり潰して打てる人でなければ使いこなすことは難しいでしょう。
グリップサイズは「2.5」でトーナグリップを愛用
さすがはプロストックと言わんばかりでグリップサイズは2.5という半端なサイズです。
グリップサイズについては市販品は日本では1~3しか販売されていません。
日本では2が一般的ですが、面ブレを防止したいという狙いで3を選択するプレイヤーもいますし、手首の自由度を高めたいという狙いで1を選択する選手もいます。
ティエムは身長185cmということを加味するともう少し太いグリップを選択するのが自然ですが、2.5を選んでいるからこそのあの振り抜き、急激なスピンが実現できているのでしょう。
ちなみにリプレイスメントグリップ(元グリ)はバボラのスキンフィールブラックを使用しています。
オーバーグリップはエンドテープこそBabolatの表記ですが、独特の青色が特徴的なトーナグリップを愛用していると思われます。
ストリングはBabolat RPM POWER 125を使用
ドミニク・ティエムはRPM POWERを使用しています。ティエムはこれを55ポンドほどで張っています。
ポリエステルストリングの1.25mmで55ポンドですので、一般プレイヤーからするとちょっとハードめかな?程度です。
18/20のストリングパターンで55ポンドでティエムはボールパワーよりもコントロールを重視しているような印象があります。
実際のところどうなんでしょうか、常にフルスイングしても収まるようなセッティングにしているのかもしれません。
ティエムのプレイを見ていただければわかると思いますが、常に全力で打っているように見えます。
ほどよく優雅にテニスするフェデラーとは全く異なります。
クレーキングのナダルに近い情熱を感じます。
我々、一般プレイヤーがティエムをリスペクトして、ティエムモデルを再現する場合は、RPM POWER1.25mmを40~50ポンド位でセットするとパフォーマンスを発揮しやすいと思います。
ちなみに振動止めは装着していません。やはり打感の情報をできるだけ多く感知したいように見えます。
まとめ|ドミニク・ティエムのラケットセッティングまとめ
ドミニク・ティエムのラケットセッティングをまとめました。
ドミニク・ティエムは安定してトップに食らいついている若手の人気プロテニス選手で、クレーでナダルを何度も倒している実力者です。
次世代を引っ張っていく選手の一人になっていくと言われています。
とはいえ、そこそこ良い歳になってきて、更に若手のチチパスやズベレフが台頭し始めていますが・・・。
我々レクリエーションプレイヤーにとって、プロがどんなラケットを使用しているかというの雑談レベルでも仲間内で話題になるほど気になることです。
プロが使用していたラケットを真似して使ってみることでモチベーションを上げて行けば苦しい練習もこなせるというもの。
特に、調子がなかなか上がらないときはストリングを変えたりラケットを変えたりとイメージを一新することが大切だと思っています。
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