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ディエゴ・シュワルツマンが使用しているラケット・ストリングのスペックを徹底調査!【身長170cmでATPランキングTOP10入りの小さな巨人】

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アイキャッチ:Photo by Rio Open 2018

この記事では

  • ディエゴ・シュワルツマンが使っているラケットについて知りたい
  • ディエゴ・シュワルツマンのラケットセッティングについて知りたい

というあなたのために、テニス歴10年超の私が

  • ディエゴ・シュワルツマンの使用しているラケット
  • ディエゴ・シュワルツマンのラケットセッティング

について解説しています。

目次

ディエゴ・シュワルツマンのプロフィール

Photo by Carine06
国籍アルゼンチン
出身地ブエノスアイレス
居住地ブエノスアイレス
生年月日1992年8月16日
身長170cm
体重64kg
利き手
バックハンド両手打ち
デビュー年2010年
ツアー通算3勝
シングルス3勝
ダブルス0勝
生涯獲得賞金8,859,621 アメリカ合衆国ドル
全豪4回戦(2018・2020)
全仏ベスト4(2020)
全英3回戦(2019)
全米ベスト8(2017・2019)
シングルス最高位8位(2020年10月12日)
ディエゴ・シュワルツマンの特徴・プレイスタイル
  • ミスが少なく安定感があるストロークが主体
  • 相手のミスを誘うカウンターパンチャー
  • ATPツアープレイヤー屈指のリターン能力
  • ウィナー級のボールを拾い続けるクイックネス
  • 得意サーフェスはクレー
  • 身長170cmとトップ100選手で西岡良仁と並び最も小柄
  • 自己最高位世界ランキング8位
  • 錦織圭よりも年下の選手
  • ATPツアーファイナル2020出場

ディエゴ・シュワルツマンのラケット: HEAD Graphene 360 Radical MP

市販されているディエゴ・シュワルツマンのラケットスペック

記事執筆時点(2020年11月)でディエゴ・シュワルツマンが使用しているラケットは、HEAD Graphene 360 Radical MP(ヘッド グラフィン360 ラジカルMP)というモデルです。

発売日2019年6月
素材Graphene 360
重さ平均295g
バランス320mm
長さ27インチ
フェイスサイズ98平方インチ
フレーム厚20-23-21mm
ストリングパターン16×19
フレックス値RA65

上記はあくまで市販品のスペックです。

プロ選手の場合は各選手の好みに合わせてチューニングされていたり、全く異なるラケットをデザインだけ市販モデルに近づけているケースがほとんどです。

ディエゴ・シュワルツマンも同様で、市販品とは異なったスペックのラケットを使用しています。

アンディ・マレーが使用しているシリーズと同じモデルではあります。

しかし、両選手が使用しているスペックは異なり、いわゆるプロストックラケットという特別仕様のラケットです。

プロストックラケットとはプロ選手向けにカスタマイズされ支給されたラケットのことで、非売品ですので通常のショップでは手に入れることができません。

一般的にプロの方がアマチュアよりもスイングスピードが早く、よりボールを潰せます。
市販品のほうが飛びやすく、プロがこれを使用すると飛びすぎるでしょう。
また、強い打球に負けないために、重量も市販品より重いケースがほとんどです。

ディエゴ・シュワルツマンのラケット:HEAD Graphene 360 Radical MP 実際のラケットのスペック

ディエゴ・シュワルツマンのラケットスペック
  • ペイントジョブ:HEAD Graphene 360 Radical MP
  • モデル名:HEADTGT 260.2 XL(プロストックラケット)
  • フェイスサイズ:98平方インチ
  • 長さ:28インチ
  • ストリングパターン:18×20
  • リプレイスメントグリップ:レザー

他の選手に比べて情報がなく、上記のスペックしかわかりませんでした。

ディエゴ・シュワルツマンのラケットスペックを見てみると、27インチではなく、28インチのいわゆるロングラケットを使用しています。

シュワルツマンはトッププロの中では170cmと小柄であるため、この体格差によるリーチの短さを補うために、ロングラケットを使用していると考えられます。

18×20のストリングパターンでロングラケットとややハードなスペックではありますが、トップと互角に戦うために必要なセッティングなのだと思います。

重量は不明ですが、市販品よりも重くなっているはずです。

リーチとパワーを補う28インチのロングラケット

ディエゴ・シュワルツマンが使用しているといわれている28インチのロングラケットはリーチが長いことや、長さを生かしたスイングでパワーを得ることが可能です。

ロングラケットの欠点は、ラケットの操作性がノーマルに劣ることです。ボレーを中心としたプレーを組み立てる場合は恩恵を得られません。

ロングラケットは今現在でもシリーズによってはラインナップがあるのですが、一昔前ほど注目されなくなっています。

というのも、ロングラケットで得られるラケットパワーは、テクノロジーの発展によって、ラケット性能で十分補えるからです。

我々アマチュアプレイヤーの場合はロングラケットに固執するよりも、パワーのある別のラケットを選択するのが賢明ですね。

シュワルツマンがロングラケットを使用しているのはラケットのテクノロジーによるパワーアップは打感が変化してしまうことから、それを避けたくてロングラケットを使用している可能性もありますね。

ロングラケットは操作しづらく、取り回しにパワーも使うのでシュワルツマンの体力の消耗が心配されますが、プレイしている様子をみると、大丈夫そうです。

スイングウェイトは不明ですが、重量も重いですし、ラケットが長い分スイングウェイトは大きいはずです。

スイングウェイトとはラケットをスイングしたときに生じる慣性モーメントのことです。

難しいので説明は割愛しますが、軽いと操作しやすく、重いと操作しにくく、ラケットの重みを感じやすくなります。

軽いとボールに打ち負けやすくなります。

参考:Prince Monthly Column

Photo by Rio Open 2018

リプレイスメントグリップはレザーを使用

プロ選手の多くは打球感から多くの情報を感じ取りたいため、よりはっきりとした打感を好む傾向があります。

そのためにリプレイスメントグリップ(元グリップ)にレザーを使用しているプレイヤーも少なくありません。

シュワルツマンも同様で、リプレイスメントグリップにはレザーを使用しています。

レザーグリップを使用すると、以下のような特徴を得られます。

レザーグリップの特徴
  • グリップが角ばる
    グリップが角ばることでグリップのずれを感じ取りやすく、スムーズなグリップチェンジが可能になる
  • 打球時の衝撃が強くなる
    シンセティックグリップよりも衝撃吸収性能が低く衝撃を感じやすくなる
  • グリップ重量が重くなる
    レザーはシンセティックグリップよりも重量があるためラケットが重くなり、バランスがグリップヘビー(トップライト)になる

市販されているラケットは一部の競技者モデルを除き、シンセティックグリップを採用しています。

シンセティックグリップのほうが衝撃吸収性能があり、万人向けの仕様ということになりますね。

もちろん我々アマチュアプレイヤーでもレザーを好む人は多く存在していますので、

リプレイスメントグリップ(元グリップ)を巻き替えてレザーに変えるという選択をしている人はちらほら見かけます。

ちなみにオーバーグリップもHEADのものを使用しています。

ストリングはルキシロン Alu Power(アルパワー)125を使用

ディエゴ・シュワルツマンはアルパワー125を使用しています。

テンションについては不明。

アルパワーは昔から人気の高いストリングです。発売されてかなりの年月が経過していますが、いまだに人気の高いストリングの一つとなっています。

ポリの中ではかなりテンション維持性能が低く、すぐに伸びてしまうのが玉にキズです。

使用しているゲージが1.25mmとなっています。

学生プレイヤーでストリング消耗が激しいプレイヤーは130を使用するケースも多いと思いますが、プロ選手は弾き重視で使用している印象です。

試合中にラケットを変えられることもあって、プロの中では耐久性能は重視しないものなのでしょう。

Photo by Rob Keating

ちなみに振動止めは装着していません。やはり打感の情報をできるだけ多く感知したいように見えます。

ディエゴ・シュワルツマンのストリングセッティング
  • 縦・横:ルキシロン アルパワー125
  • テンション:不明

まとめ|ディエゴ・シュワルツマンのラケットセッティングまとめ

Photo by Rio Open 2018
ディエゴ・シュワルツマンのラケットセッティング
  • ペイントジョブ:HEAD Graphene 360 Radical MP
  • モデル名:HEADTGT 260.2 XL(プロストックラケット)
  • フェイスサイズ:98平方インチ
  • 長さ:28インチ
  • ストリングパターン:18×20
  • リプレイスメントグリップ:レザー
  • 振動止めはつけない

ディエゴ・シュワルツマンのラケットセッティングをまとめました。

ディエゴ・シュワルツマンは毎年じわじわとランキングを上げており、安定した成績を残している選手です。

2020年はATPツアーファイナルに出場し、予選リーグで敗退したものの、激しい戦いを繰り広げていました。

ストロークのミスが少なく、安心してみていられるのですが、攻撃力でやや他のトップ選手に劣るかなという印象です。

ギアを上げたときはしっかりウィナーを取れているので、安定感を残したままよりアグレッシブにプレイできればトップに勝利する可能性も十分ありますね。

世代としては錦織とほとんど同じ世代ですので今後も頑張ってほしい選手ですね。

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この記事を書いた人

名古屋市在住。1991年生まれ。メーカー勤務のサラリーマンテニスプレイヤー。高校時代にソフトテニス部で3年。大学では硬式テニスに転向し、体育会テニス部で4年間。社会人になった現在も最低週1〜2回のテニスは欠かせない。得意なプレーはバックハンドスライス、ドロップショット。打たせてミスを誘うシコラー。

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