部屋を決めるポイントはいくつかある。ここでは一人暮らしの経験から大切だと思う要素を取り上げていく。すべての条件を満たす必要はないが、後で後悔しないために何を重視するかを吟味すると良い。
すべての条件を満たす部屋は必然的に家賃が高くなる。家賃が高いと貯金がなかなかできなかったり、その部屋に住むために生活水準を落とすことになるのでよく考えること。
新入社員の場合は寮に入ったり、借り上げ社宅に入ったりで自由に部屋を選ぶチャンスはないかもしれないが、自分で部屋を選ぶ時になったらここを読み返していただきたい。
ズボラ男子が部屋探しで見ておきたいポイント9選
駅から近い(職場から近い)
都内勤務者は家賃の都合で郊外に部屋を借りる傾向があるだろう。個人的には部屋が少し狭くなっても職場・学校に通いやすいところに部屋を借りるべきだ。
会社員の場合、年間休日125日とすると240日は通勤することになる。毎日片道1時間通勤としたとき、毎日2時間は通勤に使うこととなる。年間でいくと以下の式の通りとなる。
2時間×240日/年=480時間/年
年間480時間を消耗する計算だ。通勤時間が半分で良ければ通勤にかかる時間は半分となり、自由に使える時間が増える。通勤が短いと朝ぎりぎりまで寝ていても間に合うし基本的にいいことばかりだ。
職場から多少遠くても駅から近いかという要素はかなり重要だ。駅へは徒歩10分圏内が良い。部屋探しの際の表記は早歩きベースで時間を書いていることもあるので表記でいえば8分圏内が良いだろう。
駅近を選ぶ理由は単純に便利だからだが、これに関しては通勤に限らず休日に出かけるときや旅行に行くときも優位に働く。特に旅行から帰ってくるようなケースは体力的に疲れている場合が多いので、疲れて最寄り駅まで帰ってきて駅から家までが遠いと気分的にかなりまいってしまう。
駅まで自転車で行くという選択肢もあるが、雨の時に自転車に乗るのは気分的にかなりマイナスなので駅近はかなり大きなポイントだ。
職場まで乗り換えなしだとかなりポイントが高い。
まず家賃や部屋の質といった面で天秤にかけることとなるだろうが、私の場合は8畳の部屋で徒歩12分よりと6畳の部屋で徒歩7分の部屋を選ぶくらいには重要視している。
駅近を選ばなくてもよい人の例としては、車通勤の人が挙げられるだろう。車通勤の場合は立地に左右されることは少ないので他の項目を重視できる。
駅と家までにスーパーがある
駅から家に帰ってくるまでの途中経路に買い物の拠点となるスーパーがあるとかなり助かる。スーパーがない場合はコンビニでもいいのだが、コンビニかスーパーのどちらかによって今後の生活の傾向が変わると思う。
というのもコンビニが近い場合は、コンビニ弁当か外食に頼り勝ちになると思う。いやいや違うぞという方はまだまだズボラ度が低いと思ってほしい。
スーパーが帰り道の途中にあると食材を買って帰ろうという気になりやすいだろうし、自炊をしない場合でもスーパーの弁当はコンビニ弁当よりも種類があって価格も安いため家計に優しい。飲み物もコンビニは定価なのに対してスーパーは断然安いのでスーパーが帰り道の途中にある部屋を探そう。
重要なのは帰り道の途中ということ。 これを間違えないようにしていただきたい。部屋から近いところにあったとしても駅から家までの帰り道でなければ、結局立ち寄る頻度が激減するからだ。
帰り道にスーパーがあることで買いだめもしなくて良く自炊したい気分に合わせて食材を購入できる。結果的に冷蔵庫の中身がいっぱいになるといった事態もない。
宅配ボックスがある
一人暮らしの悩みの一つ。宅配便の受け取りだ。いまではコンビニ受け取りができる通販サイトもあるが、楽天をはじめとした通販サイトの一部では配達業者が佐川急便である場合があり、佐川急便はコンビニ受け取りできないので受け取りに苦労することがある。
自身の経験でいえば、佐川急便の再配達依頼はヤマトや日本郵便と同様、2時間程度の幅をもった時間帯を選択するシステムとなっている。社会人で残業続きの場合、最終時間帯を希望してもなかなか受け取れず、受け取るために仕事を早く切り上げて帰る必要があった。
たかだか宅配便の受け取りのためにスケジュールの調整を余儀なくされるのは個人的にはかなりのストレスだった。特に、新生活を始めたばかりの新社会人は、給料が出るたびに生活用品や家具をそろえたくて通販をヘビーユーズすると思うので、その都度受け取るために気を張らなければならない。
土日の受け取りを指定することもできるがせっかくの休みの貴重な時間を受け取りのために使うのは気が進まない。もともとインドア派で部屋で過ごすのならいいのだが、友人と出かけるとか、スポーツをするだとかで外出することが多かったのでAM受け取りで指定したのに12時間際に配達されることも多々あり、イライラしたこともあった。
佐川急便が悪いのではないし、配送ルート的にどうしてもぎりぎりの時間帯になってしまうのも把握している。そしてなるべく遅い時間帯に配達してくれという要望も、最終配達に回しはするけれど、19時~21時の21時までは待ってはくれない。ドライバーさんに何度も再配達を依頼して迷惑をかけた。
この問題を解決するために宅配ボックスがある部屋を借りれると良い。それだけで解決する。
注意しなければならないのは書留の受け取り。これは宅配ボックスがあっても受け取れないので別途対応が必要である。新生活でネットバンクの口座開設や投資を始めるために証券口座を開設する場合は要注意だ。
ダンボールゴミを捨てられるか
引越ししてきたときのダンボールについては引っ越し業者にTELするだけで回収してくれることがほとんどだろう。しかし、上述したように楽天などの通販をヘビーユーズするようになるとダンボールゴミがたまりがちだ。
自分が入居したマンション(借り上げ社宅)はダンボール捨て場がなかった。ダンボールを捨てる場所は徒歩10分の商店街にあった。ちょっとしたダンボールならいいが、当時自転車とソファーを買ったので大きめのダンボールゴミがあった。たたんでもやはり持って歩くには大きく、夏の暑い時期だったので結局捨て場に持っていくことはしなかった。
ネットで調べて無料で回収してくれる業者に連絡して回収してもらったのが一度だけあるが、後日再度依頼したら個人に対しては回収しないと回答。方針が変わったのだろうか。結局ゴミ袋に入るように切り刻んで燃えるゴミとして出してしまった。
小中学校の校区で廃品回収が月1である地域ならばよいが、やっていない地域の場合もあるので事前に調べておくことをおすすめする。
弁当屋、定食屋が近い
自炊をすると決意したのなら気にする必要はないが、ズボラ男子のために話を進めよう。スーパーと同じくらいの重要度かもしれない。
仕事帰りに寄って帰れる定食屋や弁当屋があると良い。できれば複数店舗で毎日の気分で店が選べると良い。
家に帰ってからやることは風呂に入るだけ、後は自分の好きな時間。これが良い。
駐輪場が屋内か屋根つき
車を所有していないので移動手段は自転車か電車。近場なら自転車が断然楽だし早い。安いママチャリならあまり気にしないのだろうが、クロスバイクを乗っていたので駐輪場があまざらしだと困る。
雨のせいでチェーンはさびるし自転車の劣化が早まる。
町でクロスバイクに乗った人とすれ違う時、さびさびのチェーンのクロスバイクをみるとなんだかもったいないと思ってしまう。購入した当初のあの爽快感は確実に味わえていないのだ。
注油すればチェーンのさびは防げるが、あまざらしだと結構な頻度で注油しなければならなくなるためズボラには無理だ。自分の部屋で保管という手もあるが、ロードバイクならまだしもクロスバイクは気軽さ重視なので駐輪場でいつでも気軽に乗って出かけられるようにしておきたい。
エレベーターが速い
そんなに重視するポイントではないが、上層階に住む場合はエレベータを利用することになる。スイッチを押してからエレベータが来るまでの時間や、エレベータに入ってから自身の階に到着するまでの時間が遅いとプチストレスだ。
ただこれについてはついでに確認する程度で良い。生活にそれほど支障はない。
オススメは3-5階
エレベーターの下りと似ているが、上層階になるとエレベーターに乗っている時間やエレベーターを待つ時間が多くなる。それだけプチストレスが増す。
一般に1階は人気がない。虫が入ってきやすかったり、ベランダが丸見えで防犯上よろしくない。2階はまだマシだが1階と似たようなものだ。そうなると3階以上の部屋だと良いイメージだ。
3階~5階であればちょっとしたときは階段で上り下りできるので朝の通勤時にエレベーターがかち合うときに臨機応変に階段を活用できる。
押し入れではなくクローゼットがある部屋を
社会人になって最初に住んだ借り上げのマンションは築年数が古く、見た目は綺麗だが収納が押し入れだった。押入れはハンガーにかかった衣類を収納する仕組みになっていないため、服の収納に苦労する。
押入れの中に突っ張り棒を当てがって簡易的なクローゼットにすることも可能だが、私が住んでいた場所は半畳のスペースで真ん中に仕切りがあり、下段と上段 に分かれていた。これによってコートやワイシャツなどの丈が長い服は仕切りに当たり綺麗に収納できなかった。
別のマンションに住んでいた同期は押入れではなくクローゼットだったため、不公平感にショックを覚えたくらいだ。
クローゼットは最低一つ必要で、それにプラスして押入れがあるのであれば問題ない。とにかくクローゼットは必要だ。
クローゼットがない場合はハンガーラックを購入する必要があるが、部屋を圧迫するのでクローゼットは必須といっても過言ではない。
ズボラ男子が部屋探しで見ておきたいポイント9選 まとめ
今回はズボラ男子が一人暮らしをすることになったとき、部屋探しで見ておきたいポイントについてまとめた。
このポイントを全て抑えた部屋は家賃が高くなってしまうかもしれないが、結果的に引っ越し後のQOL(Quality of Life:生活品質)を高めることは間違いない。
便利さにお金を支払っていると考えれば、自分がどこまでお金を払って便利さを得るかを冷静に判断できると思う。
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