デジカメのトレンドが一眼レフからミラーレスに移ってきて、ミラーレスの参入が遅れていたニコンからもフルサイズのミラーレスが発売されています。
一時期のカメラ女子ブームから年月が経って、デジカメ業界の勢いはすこし落ち着いた印象。
ですが、未だにミラーレスを買いたいという人はポツポツといますし、一眼レフからミラーレスの乗り換えを検討している方もちらほら見かけます。しかし、何を購入するかなかなか決められませんよね。
私は大学生のときにNIKONのD700を購入しましたが、社会人になって富士フイルムのミラーレスに乗り換えました。今回はその経験から富士フイルムのミラーレスをおすすめし、その理由を説明します。
ミラーレス一眼を買うなら富士フイルムのXシリーズがおすすめ
ひとまず結論を記載いたしました。個人の意見や偏見も多少はありますが、各メーカーのカメラをいじってみて思ったことや、他社のカメラを使っている友人から言われたこと全部をひっくるめて富士フイルムのデジカメをオススメいたします。
詳しく説明していきます。
APS-Cと中判サイズに集中して開発・最適化されたレンズ構成
富士フイルムのミラーレスは基本的にAPS-Cサイズのセンサーを使用しています。
GFXシリーズという中判サイズセンサーのシリーズもありますが、一般的に趣味でカメラを始める方はAPS-CサイズセンサーのXシリーズを選択します。
富士フイルムはこの2つのセンサーサイズの製品に注力しています。他社の場合、ミラーレスではフルサイズとAPS-Cの2つのセンサーで製品を発売しつつ、一眼レフのシリーズも発売していたりと幅広いことが多いです。
一眼レフとミラーレスで使用できるレンズも異なるため、単純に開発の力も分散している用に思います(内部事情は知らないので個人の感想によるものが強いですがご了承を)。
対して富士フイルムはプロ向けの中判サイズとプロ~アマチュア向けのAPS-Cサイズの2つ、しかもミラーレスのみに集中しています。
ですからレンズはAPS-Cに最適化されたモデルとなっており、APS-Cに開発を集中していることで質の良いレンズがとても多いです。
そしてXシリーズは単焦点レンズに注力しています。単焦点レンズはズームができない代わりに画質がキレイな傾向にあります。そして単焦点レンズはスマホと違ってきれいな背景ボケが撮れます。
ですから、今までスマホで撮影していた人がミラーレス入門する場合は、スマホじゃ撮影出来ないほど高画質な写真が撮影できるという感動を味わってほしいと思います。
フィルムシミュレーションでフィルム時代の味を楽しめる
富士フイルムのミラーレスといえばフィルムシミュレーションです。
フィルムシミュレーションとはかつてフィルムカメラ時代に発売していた富士フイルムのフィルムをデジタルに再現したもの。これを富士フイルムのミラーレスはワンタッチで変えることが出来、いわば、フィルムカメラのフィルムを即座に交換(もしくは同時に使用)できる仕組みとなっています。
このフィルムシミュレーションは他社のカメラには無い独自の楽しみ方ができ、より写真に夢中になる仕組みとなっています。
また、モノクロ専用のフィルムシミュレーションや映像撮影に向いたフィルムシミュレーションもあり、年々その種類が増え、より深く自分好みの写真を撮影することが出来ます。
他社のカメラでも撮影の設定で色味を設定することは出来ますが、色づくりに特に力を入れている富士フイルムだからこそ、フィルムシミュレーションの評判はものすごく高いです。
色づくりに関して例を言えば、デジカメ上級者の方はRAW形式で撮影しておいてLightroomで現像作業するという作業の流れが定番となっています。
しかし、富士フイルムのカメラは撮影したままの写真で完成とするいわゆる、JPG撮って出しが現像するよりもキレイなのではないかと言われるほど評判が良いのです。実際にプロカメラマンでそのように言及される方もいます。(あくまで印象の問題ですので現像したほうが色が悪くなるというわけではありません)
デジカメで撮ったそのままがキレイであるという評価は、RAW現像しなくても良いので初心者でもそのままキレイに撮れるとも言えるのです。
メカニカルで直感的な操作感がカメラを楽しくさせる
富士フイルムXシリーズの特徴としてメカニカルでクラシカルなデザイン、直感的な操作性があります。
具体的に説明すると私が所有しているX-E2の場合は、カメラ上部のダイヤルでシャッター速度を瞬時に設定、レンズ側で絞りリングを回して、露出補正をダイヤル設定して撮影するのです。(ISO感度、WB等はカメラのボタンで設定)
機種によりますがXシリーズはおおかたカメラ上部にダイヤルを回して撮影の設定を行います。
他社のカメラの場合は、液晶に表示されている設定を見ながらコマンドダイヤルを回すことになると思います。物理ダイヤルの良いところは電源がOFFの状態でも絞りやシャッター速度を設定できること。
絞りも構えた手の位置に絞りリングがあるので絞りの設定が即座にできます。
富士フイルムのカメラの操作感になれたら他社性はもう使えません。
クラシカルな外観・デザインが所有感を満たす
X-T3は富士フイルムのXシリーズの上級機に当たります。一番上にX-H1という機種があるためNo.2です。
上記画像はブラックですので、少し落ち着いたイメージではありますが、シルバーの場合はよりクラシカルな風貌です。
フラグシップモデルですので私の持っているX-E2よりも操作ダイヤルが多く、より快適な操作性を実現しています。
X-Pro2はレンジファインダー風の外観です。
このカメラが面白いのは、EVFとOVFのハイブリットなファインダー。
EVFというのはファインダーを覗いた先が液晶のもの。OVFは普通のカメラのファインダーと思ってください。
OVFの良さはリアルタイムさにあります。まさに実物を見ているように撮影に集中出来ます。
EVFは太陽が眩しいときに重宝します。露出がリアルタイムに反映されるのが良いですね。
トップシェアではないが根強いファンが確実に存在し、持っている人同士で良さを共感できる
他社のカメラでもあるといえばあるのですが、カメラそのものにこだわりがある方が富士フイルムを選択している印象。
こだわりといっても頭が固いというわけではなく、よりカメラを自分なりに楽しむという姿勢を持った方、一つのファッションとしてカメラを持つ方、様々です。
知り合いや友人が自分と同じカメラを使っていたとき、少し嬉しい気持ちになると思います。
他社カメラでもあるのですが、富士フイルムを選択した方は、迷って迷って考えぬいて自分のカメラを選択しているような気がします。
トップシェアではない分、単純にシェアやCM、スペックで見えないところを判断材料に入れて選んだ方が多いからこそ、Xシリーズオーナー同士の会話は弾みます。
とくに、上述したフィルムシミュレーションがあるから、持っているという事実に共感するだけでなく、このシチュエーションにはこのフィルムシミュレーションが良いよね、というように話が続くんですよね。
あと、単焦点レンズに力を入れているからこそ、単焦点レンズを装着して楽しんでいる方が多いです。
入門者だと、レンズキットを買って、そこからレンズを買い足す人は意外と少ないです。
ミラーレスを買ってみたけど、思ったよりそれっぽく撮れないし、設定もわからないから結局スマホで撮影してしまったり、ライトユーザーだからこそそういう悩みが多い(特にマイクロフォーサーズを購入した人に多い)んですが、富士フイルムのカメラを調べている方は単焦点レンズで撮影を楽しんでいます。
悩んで決めたからこそ単焦点レンズの良さも知っているのでしょう。
富士フイルムのミラーレスオススメの機種3選
X-T3
先程説明させていただいたフラグシップモデル。フラグシップモデルですので値段は可愛くはないですね。
ですがフラグシップモデルにもかかわらず、コンパクトであり、機動力抜群です。所有欲を満たせる一品。
X-E3
私が所有しているX-E2の後継になります。中級機ですがX-T3にそう劣ることはありません。
X-E3の良いところは四角形の外観にあります。まさにデジイチという風貌ではないので、デジイチを構えるのに躊躇する場面でもサッと撮影できるところが良いです。
真剣に被写体に向き合いたいときはファインダーも覗けます。
X-T30
X-T3の弟分的ポジションながら、機能的にはX-T3に劣らないところがポイント。
コスパ的には一番オススメですね。
富士フイルムはエントリー機種を除き中位機種も上位機種と同じセンサーを採用することで画質的にはフラグシップモデルと変わらないというのが入門者には嬉しい。(エントリー機種のX-Aシリーズも画質は良いですが上述したXシリーズを楽しみたいなら中位機種以上を購入することをオススメします)
じゃあフラグシップモデルは損なのか?というとそうでもないのも面白い。
ただ、コスパ的には中級機が最も良いと思います。
本体ご購入の際は単焦点レンズも一緒に購入することをおすすめします。
オススメはX35mm F1.4Rです。
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