Prince(プリンス)の人気ラケットシリーズの一つであるBEASTの新作が2021年9月に発売されました。
今回発売されるBEASTのスペックを確認するとともに、前作との違いを確認していきます。
Prince BEAST(プリンス ビースト)シリーズとは
Princeから発売されている人気ラケットシリーズで、プロのプレイヤー・一般プレイヤーともに好評な反発性能、スピン性能を持つラケットシリーズです。
黄金スペックラケットが同じビーストシリーズで3本あるので、自分好みのラケットを選択しやすく、評判も良いラケットです。
Princeのラケットの特徴として、グロメットの代わりに大きな穴があいたO3 (オースリー)シリーズと今回新たに登場した、DB(ダブルブリッジ)システムといった革新的な機能が目を引くところが挙げられます。
Prince BEAST(プリンス ビースト)シリーズの主なテクノロジー
P.V.S(Purify Vibration System)
長時間のプレーでもパフォーマンスが落ちないように開発された新機能。新素材の高分子エラストマーをラケットシャフト部からグリップ部に搭載し、打球時の衝撃と不快な振動をふるいにかけて心地よい打球情報のみを手に伝える。いまだかつてない超衝撃吸収・超振動吸収を実現。疲労の蓄積を軽減しプレー後半にも再現性の高いスウィングを可能にする。(BEAST 100、BEAST O3 104、BEAST O3 100 に搭載)
https://princetennis.jp/product-category/tennis/tennis-racket/tennis-racket-beast-2022
ピュアファイバイブレーションシステム(P.V.S)によって高い衝撃吸収性能を実現しています。
現代テニスの激しいラリーの中では、いかに衝撃による負荷を消すことが大切ですので、重要な機構です。
DB System
ストリングスの衝撃・振動減衰機能をラケットに標準装備。ダブルブリッジ形状のスロート部にサンドされた高分子エラストマーが特徴的。 センター部のストリングスがグロメットに触れることなくダイレクトに触れることでストリングスの衝撃と振動を即座に軽減。一般的なグロメットと比べて、中心部のストリングスの可動部が約7mm長くなり、経糸がたわみやすくホールド感がアップ。テキストリーム×トワロン素材の「掴んで弾く」感覚がさらに強調され、プレーヤーに圧倒的な安心感をもたらす。(BEAST DB に搭載)
https://princetennis.jp/product-category/tennis/tennis-racket/tennis-racket-beast-202
こちらはBEAST DBにのみ搭載されたシステムですが、スロート部分にエラストマーをサンドさせて、より高い振動九州を実現しています。
ウイルソンのラケットで「クラッシュゾーン」というテクノロジーもありましたが、DBSystemの方が衝撃吸収が発揮できそうです。
TeXtreme × Twaron
ラケットは、スロート部分を太くすると剛性が高くなり大きなパワーを生み出すことができる一方で、打球感が硬くなり腕やヒジに悪影響を与えることもある。『TeXtreme × Twaron』をスロート周辺に搭載することで、これまでとほぼ同じモールド(形状)で剛性を高め『球持ち感を持たせながら明確な打球感でスピードボールを打つ』という不可能に思えることを可能にした。
https://princetennis.jp/product-category/tennis/tennis-racket/tennis-racket-beast-202
通常、球持ち感とパワーは両立しにくいと言われていますが、各社フレーム素材を研究し、両立できるように最新のテクノロジーを導入しています。
ATS(ANTI-TORQUE SYSTEM)
ラケットは、スロート部分を太くすると剛性が高くなり大きなパワーを生み出すことができる一方で、打球感が硬くなり腕やヒジに悪影響を与えることもある。『TeXtreme × Twaron』をスロート周辺に搭載することで、これまでとほぼ同じモールド(形状)で剛性を高め『球持ち感を持たせながら明確な打球感でスピードボールを打つ』という不可能に思えることを可能にした。
https://princetennis.jp/product-category/tennis/tennis-racket/tennis-racket-beast-202
球持ち感・ホールド感といった打球感を実現するために、ある程度の柔らかさをフレームに持たせているのですが、柔らかさをフレームに持たせると、打球時にぶれてしまうリスクが増します。
そこで、PrinceはATSを10時と2時方向に搭載し、ラケットの剛性を高めています。
Prince BEASTシリーズのスペック
今回のBEASTシリーズのスペックは前作のBEASTシリーズと同様で、数値上での大きな変更点はみられません。
ただし、今回発売されたのは100平方インチ以上のモデルで、98平方インチモデルは発売されていません。
より衝撃を吸収できるDBシステム搭載のBEAST DBが新たにラインナップされているので、今までより衝撃の柔らかなラケットが欲しいと言う方は買い替えを検討してみてください。
2021年9月に新たに発売されたBEASTシリーズのスペックは以下の通りです。
BEAST DB 100(300g・280g)
発売日 | 2021年9月 |
フェイスサイズ | 100平方インチ |
スイングウェイト | 285g/280g |
重量 | 300g/280g |
バランス | 320mm/330mm |
フレーム厚 | 24mm-26mm-23mm |
ストリングパターン | 16×19 |
グリップ | RESI TEX PRO(ブラック) |
適正テンション | 40〜56ポンド/39〜55ポンド |
製造国 | 中国 |
旧モデル | – |
使用プロ | – |
今回の目玉であるDB搭載モデル。かなりホールド感がありつつ柔らかい感触を得られて、スピンをかけやすく、弾道もあげやすいです。
DB System(ダブルブリッジシステム)搭載のラケットはすこし昔にPrinceから発売されていたようですが、高分子エラストマーをサンドさせてリニューアルしたことによる性能変化は気になります。
女性や初心者の方でも振りやすい280gのライトスペックもラインナップされているのもポイント。
BEAST 100(300g・280g)
発売日 | 2021年9月 |
フェイスサイズ | 100平方インチ |
スイングウェイト | 285g/280g |
重量 | 300g/280g |
バランス | 320mm/330mm |
フレーム厚 | 24mm-26mm-23mm |
ストリングパターン | 16×19 |
グリップ | RESI TEX PRO(ブラック) |
適正テンション | 40〜56ポンド/39〜55ポンド |
製造国 | 中国 |
旧モデル | – |
使用プロ | – |
いわゆる、ノーマルのBEAST。変わった味付けがなく、他社の黄金スペックラケットからのチェンジでも違和感が少ないモデルです。
パワーとマイルド感を両立した素直なラケットなので、幅広いプレイヤー層にマッチするモデルだと思います。
BEAST O3 100(300g・280g)
発売日 | 2021年9月 |
フェイスサイズ | 100平方インチ |
スイングウェイト | 285g/282g |
重量 | 300g/280g |
バランス | 320mm/330mm |
フレーム厚 | 23.5mm-25mm-22mm |
ストリングパターン | 16×19 |
グリップ | RESI TEX PRO(ブラック) |
適正テンション | 42〜58ポンド/39〜55ポンド |
製造国 | 中国 |
旧モデル | – |
使用プロ | – |
グロメットがなく、代わりにフレームに大きな穴が空いているO3モデルのBEAST。
穴が空いていて空気抵抗が少なくなるように設計されていることと、フレーム厚が少しだけ薄くなっていることで、かなり振り抜きやすいモデルになっています。
フレーム厚が少しだけ薄く、フレームに穴が空いている分、反発は控えめで、スピンを利かせやすいモデルになります。
他のBEASTよりもどんどん振り回してボールを潰して飛ばしていける人にマッチするラケットです。
BEAST O3 104(280g)
発売日 | 2021年9月 |
フェイスサイズ | 100平方インチ |
スイングウェイト | 282g |
重量 | 280g |
バランス | 335mm |
フレーム厚 | 23.5mm-25mm-23mm |
ストリングパターン | 16×19 |
グリップ | RESI TEX PRO(ブラック) |
適正テンション | 42〜58ポンド |
製造国 | 中国 |
旧モデル | – |
使用プロ | – |
フェイスサイズが104平方インチのいわゆるオーバーサイズラケット。
重量バランスがトップヘビーでラケットのアシストでボールを飛ばせるので、ダブルス中心の非力な女性プレイヤーにおすすめのモデルです。
YOUTUBEのレビュー動画
TennisProShop LAFINO
ぬいさんぽ
Prince BEAST(プリンス ビースト)Series 2022 新作情報まとめ
今回は2021年新作のPrince BEASTシリーズの情報をまとめました。
ラケットを安く購入するなら、実店舗よりもネットショップが断然おトクです。
ラケット自体が安く販売されていますし、ショップによってはストリングもサービスしてくれますので実店舗よりも4000円~1万円程度は安くなります。
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