ウイルソンの人気ラケットシリーズの一つであるBLADEの8代目が2021年9月・10月に発売されます。
今回発売されるBLADEのスペックを確認するとともに、前作との違いを確認していきます。
Wilson BLADEシリーズとは
Wilsonから発売されている人気ラケットシリーズで、2006年に初代BLADEが発売されて以降、プロのプレイヤー・一般プレイヤーともに好評で、現在まで名前を変えずに発売されています。
現在のトッププロの使用ラケットのなかで、最も使用率が高いラケットといわれています。
BLADEの持ち味はラケットのしなりを利用した柔らかな独特の打球感。
通常しなるラケットというのはパワーロスとなりやすいのですが、BLADEはある程度のパワーもあり、数字上ハードなスペックですが幅広いレベルのプレイヤーに愛されています。
Wilson BLADE V8シリーズの特徴
FORTYFIVE°
“しなり”と“安定性”(パワーとコントロール)の相反する要素をかなえるカーボンマッピングテクノロジー。
https://www.wilson.co.jp/campaign/tennis/bladev8/
BLADEは 柔かいフィーリングを追求する順しなりだけではなく、縦方向へのしなりも追求し、バーティカルスイングの際のボールの回転量をアップさせます。
動画を確認してもらえるとすごくわかりやすいですが、通常のカーボンの編み方だと、縦方向への力に強いものの、ねじれる力に対して曲がりやすくなってしまうという特徴があります。
これに対して、FORTYFIVE°が採用された場合は、縦方向の力に対してしなやかに曲がり、ねじれる力に対して強くなります。
ラケットで言えば、柔らかな打感とホールド感を向上させて、面安定性を高める働きがあります。
この技術は前のBLADE V7.0シリーズでも採用されており、その時は「FEEL-FLEX」という名称でしたが、今回「FORTYFIVE°」という名称に変わりました。
DIRECT CONNECT
エンドキャップがハンドルのカーボンと直接繋っている事により、打球の感覚がより手元に伝わり易くなると同時に、ねじれに対する安定性がUPしています(BLADE V7比較)。
https://www.wilson.co.jp/campaign/tennis/bladev8/
上記の図解のとおり、グリップのカーボン部分がグリップエンドに向けて徐々に太くなっており、グリップエンドに繋がっています。
グリップエンドにカーボン部分がしっかりとつながることで、打球の感覚がより鮮明に感じ取りやすくなり、安定感も増すとのこと。
今回初めてBLADEに採用された新技術ですので、今後他のラケットにも採用されるかもしれません。
COLOR-SHIFTING DESIGN
見る角度によって色調が変わる、テニス界において初めて採用するデザイン。BLADE V8は深いグリーン、メタリックなグリーンからコッパーへと様々なカラーへと変化をします。
https://www.wilson.co.jp/campaign/tennis/bladev8/
今回のブレードはデザインが一新されて見る角度によって色味が変わるということで、イメージ画像の通り、かなりかっこいい仕上がりになっています。
今までの黒×緑もかなりオシャレでしたが、また違ったテイストで所有欲を沸き立てるラケットになっています。
Wilson BLADE V8シリーズのスペック
今回のBLADE V8シリーズのスペックは前作のBLADE98 18X20 V7.0と同様であり、大きな変更点はみられません。
しかし、今回採用されたDIRECT CONNECT技術によって、より進化したBLADEであることは間違い無いでしょう。
より打球感を鮮明に感じとることでコントロール性能が向上しているものと思います。
2021年9月・10月に新たに発売されるBLADEシリーズのスペックは以下の通りです。
BLADE 98 18X20 V8
発売日 | 2021年9月 |
対象 | Player Type: Attacker/Power Level: Low |
素材 | BLX+ブレイディッド・グラファイト |
重量 | 305g |
バランス | 320mm |
フレーム厚 | 21mm-21mm-21mm |
ストリングパターン | 18×20 |
グリップ | PRO PERFORMANCE |
適正テンション | 50〜60ポンド |
製造国 | 中国 |
旧モデル | BLADE 98 18X20 V7.0 |
使用プロ | ステファノス・チチパス/ミロシュ・ラオニッチ/ ダビド・ゴフィン/カレン・ハチャノフ |
ストリングパターンが18X20のツアースペック。
使いこなすにはスイングスピードが必要ですが、ラケットがしなるのにパワーがあるので、中級者でも少し緩めにガットを張れば心地よい使い心地のラケットです。
BLADE 98 16X19 V8
発売日 | 2021年9月 |
対象 | Player Type: Attacker/Power Level: Low |
素材 | BLX+ブレイディッド・グラファイト |
重量 | 305g |
バランス | 320mm |
フレーム厚 | 21mm-21mm-21mm |
ストリングパターン | 16×19 |
グリップ | PRO PERFORMANCE |
適正テンション | 50〜60ポンド |
製造国 | 中国 |
旧モデル | BLADE 98 16X19 V7.0 |
使用プロ | アレックス・デミノー/シモナハレプ |
一般プレイヤーに一番刺さりやすいモデル。
フレーム厚21mmなので結構ハードに見えますが、中級者以上の男性プレイヤーなら十分使いこなせる一本です。
BLADE 98S V8
発売日 | 2021年9月 |
対象 | Player Type: Attacker/Power Level: Low |
素材 | BLX+ブレイディッド・グラファイト |
重量 | 295g |
バランス | 320mm |
フレーム厚 | 21mm-21mm-21mm |
ストリングパターン | 18×16 |
グリップ | PRO PERFORMANCE |
適正テンション | 50〜60ポンド |
製造国 | 中国 |
旧モデル | BLADE 98S V7.0 |
使用プロ | – |
ストリングパターンが18X16という横糸の本数が少ないモデル。
横糸が少ないことにより、インパクト時に縦糸がたわみ安くなって、スナップバックが発生しやすくスピンが簡単にかかるモデルのラケットです。
初心者〜中級者の女性から男性まで幅広く使えるラケットですが、これからガッツリ練習したいという学生プレイヤーにはマッチしにくいと思います。
BLADE 100 V8
発売日 | 2021年9月 |
対象 | Player Type: Attacker/Power Level: Low |
素材 | BLX+ブレイディッド・グラファイト |
重量 | 300g |
バランス | 320mm |
フレーム厚 | 22mm-22mm-22mm |
ストリングパターン | 16×19 |
グリップ | PRO PERFORMANCE |
適正テンション | 50〜60ポンド |
製造国 | 中国 |
旧モデル | BLADE 100 V7.0 |
使用プロ | – |
300g・100平方インチ・バランス320mmのいわゆる黄金スペックモデル。
BLADE98よりもボールにパワーが欲しいという方に向けたモデル。
フレーム厚も22mmとすこし厚くなっています。
YOUTUBEのレビュー動画
TennisProShop LAFINO
西浦コーチのつぶやきテニスチャンネル
Wilson BLADE V8(ブレードV8)新作情報まとめ
今回は2021年新作のBLADE V8シリーズの情報をまとめました。
ラケットを安く購入するなら、実店舗よりもネットショップが断然おトクです。
ラケット自体が安く販売されていますし、ショップによってはストリングもサービスしてくれますので実店舗よりも4000円~1万円程度は安くなります。
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